第3話

1話
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2021/04/29 11:41
あなたside  学校帰り
はぁ… 今日も 木兎さん 勧誘してきたな…… でも… バレーボール持ってこられるより マシ… だよね… 正直… 面倒臭い…もう ほっておいて欲しい…もう… 僕は… 『 コートに立たない 』んだから… それより そろそろ 『 あの時期 』かな… 
        ガチャッ
貴方
貴方
ただいま…
今日も独りぽつりと呟く…

… 今日は 父さんが 家にいた… 珍しいな… やっぱり…『 あれの時期 』だからかな…
父さん
父さん
あなた… おかえり
貴方
貴方
うん…
父さんからのおかえりなんて嬉しくない… だから僕は適当に返して 部屋に戻ろうとしたら…
母さん
母さん
あなた…
母さんがいた… もう 何が言いたいのかも分かる
貴方
貴方
うん… わかってる 準備する…
母さん
母さん
ごめんね…
貴方
貴方
気にしてない
母さんが謝ってきた… なんで ? 悪いのは 母さんじゃないのに…… はぁ… なんで 僕はこんな 冷たい言い方しかできないんだろう… 僕って… 本当に親不孝者でごめんね…母さん…
母さん
母さん
そう… 
母さん… また 無理してるでしょう… ? 僕に頼ってよ…  そんなに 僕は 頼りない… ? … でも どっちかと言うと… 僕が 頼ってる方か…  ごめんね…

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             ザシュッザシュッ ポタッポタッ
今日もまた 僕は 自分の腕を切る…
僕の腕からは 赤くて綺麗な血が垂れてる… そのまま… 死にたいな…
貴方
貴方
 もう… やめたいよ… ポロポロ
ガチャッ
母さん
母さん
…! あなたッッッ ! 
貴方
貴方
母さん…
母さんが来た…
母さん
母さん
あなたッ… ! もう… やめて… 泣
貴方
貴方
… ごめん…
母さんが泣きながら 僕に抱きついてくる… でも… ごめん… 母さん… 辞められないんだよ… あの時の感覚が蘇ってきて… 死にたくなるんだ… ごめん
母さん… こんな息子でごめん…
母さん
母さん
うぅ… 泣
貴方
貴方
… ごめんね 母さん…
僕は… 血だらけの腕で 母さんを抱きしめた…
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そして 僕は 次の日、誰にも 言わずに

『 引っ越した 』




貴方
貴方
みんな… さよなら… (ボソッ)
その後 僕は… 『  宮城県  』に引っ越した








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