無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第20話

素直に
壱馬side
川村壱馬
もしもし…
立花 葵
…壱馬!
川村壱馬
なに、どうした。
立花 葵
んとね…今、ハルが外出中。
川村壱馬
大丈夫か。
立花 葵
うん…なんとか。
葵。


実は、俺と付き合っていた頃の1人の彼氏に


暴力を受けてるらしい。


この前、たまたま会った時、そう伝えられた。
川村壱馬
いつでも電話しろよ。
立花 葵
…うん。ごめんね、本当。
川村壱馬
ん、大丈夫だから。
立花 葵
あっ!ハルが帰ってきた…
川村壱馬
わかった、またな。
立花 葵
うんっ…
寂しそうに切れる電話。


辛いだろうな。


そう思うなか、頭をよぎった言葉。

" 大事にしてあげてくださいよ。"

慎の言葉。
近くにあった椅子に腰をかける。
大事にしてるんだけどな。


どっちにも手一杯で…
駄目だ、一番はあなたを考えないとだめ。
別れてから俺はずっと忘れられないでいた。


俺からの告白だったし、好きな人には一途な性格。


嫌いになることなんてほぼ無かったから余計にダメージ。
そして、この前会った瞬間はめちゃくちゃ最低な奴だ。


だって、久しぶりに会った葵にドキッとしたんだ。


まじで、最低。
あなた

壱馬…

俺を呼ぶ声。


優しく、高い声。
川村壱馬
あなた、あれ、仕事?
あなた

うん…そう。

あれ?


元気ないか?
川村壱馬
どうした?元気なくね?
あなた

そんなことない!

川村壱馬
お?そうか?
あなた

うん!今ね、ジェネのメンバー上にいるよ!

川村壱馬
お!まじで!慎と挨拶行ってくる!
あなた

あ、そ、そうね!
行ってらっしゃい!

明らかに動揺したままどこかへ行ってしまった。
おかしい奴 ~ 。
慎を呼びに楽屋に戻ると
川村壱馬
慎 ~ 、
長谷川慎
壱馬さん!!!
川村壱馬
え!なに。
長谷川慎
助けてくださいよ ~ 。
浦川翔平
壱馬さん!まこおばけ屋敷行こうって
言っても行ってくれないんですよ!?
長谷川慎
まじ、おばけはダメ!
浦川翔平
なんで!克服しようぜ!
長谷川慎
前行ったけどまじで無理でしたもん!
浦川翔平
なんで ~!
まぁ、こんな感じで到底、慎を連れ出すことは出来ない。
一人でGENERATIONSさんの楽屋へ。
コンコン…
小森隼
はぁ ~ い!
川村壱馬
隼さん!お疲れ様です!
小森隼
あれ!壱馬じゃん!なんで?
川村壱馬
あなたから聞いたので挨拶に!
小森隼
あ ~!なるほど!
川村壱馬
はい!
数原龍友
壱馬くん、君ちょっと話があるねんけど。
川村壱馬
わ!龍友さん!
数原龍友
あなたちゃんと付き合ってるらしいやん。
川村壱馬
あ、はい!
数原龍友
ふぉ ~ ん、いい度胸やなぁ。
川村壱馬
え?
数原龍友
僕らのあなたちゃんを
独り占めしやがってぇ ~ !!!
うぉぉぉお!!!と俺に襲いかかってくる龍友さん。
だめだめだめ!!!と止めにかかる隼さん。


俺は逃げるように楽屋を走る。
数原龍友
こらっ、まてぃ!
川村壱馬
ご、ごめんなさい!
数原龍友
ちゃんと大事に出来んのかぁ!!!
川村壱馬
えっ…
数原龍友
出来んのやったら僕らが許さんで!
あなたちゃんの幸せが1番やねん!
そう聞いて、あなたはメンバーの方からも愛されてる。


そう感じて、ほっとした。
龍友さんはピタッと止まって
数原龍友
なんや、大事に出来へんの。
川村壱馬
いやっ、そういう事じゃ…
数原龍友
隼、これでええんか?
小森隼
ん ~ 、ちょっと審議っすね。
数原龍友
ちょっと、壱馬ここ座れ。
川村壱馬
は、はい!
恐る恐る龍友さんの指示された椅子に。
目の前に隼さんと龍友さん。
数原龍友
なんかあるんか。
川村壱馬
え、いや…
数原龍友
なんや、
川村壱馬
実は
葵のことを話した。


あなたが1番なんだが、やはり葵も心配でっていう


二人が天秤に架かっている。


どちらにかけるか、俺の中では決められてない。
数原龍友
そんなのあなたちゃんを
大事にするに決まっとるやん。
川村壱馬
はい…
数原龍友
壱馬の気持ちも分からんでもないけど
それはちゃんと今を大事にするべきやと思うで。
小森隼
僕もそう思う。
従兄弟とか関係なく普通の意見として。
やっぱ皆さんはそう思われている。


その意見が一番正しい。


それは分かってる。
川村壱馬
改めて頭冷やしてきます。
ありがとうございました!
数原龍友
また来いよ ~ 、しごき倒したる。
川村壱馬
は、隼さん!
小森隼
僕、アメコ行ってるね。
ノリがいい先輩方は尊敬。
楽屋に戻ると
既にメンバー揃い、メイクの時間。
長谷川慎
ちょっと!壱馬さんどこ行ってたんですか
川村壱馬
GENERATIONSさんの楽屋に
長谷川慎
僕も行きたかった…
川村壱馬
だって、翔平となんかしてるし。
長谷川慎
翔平さんめ…
来なかった方がよかった。


来たら大変なことになってた。
森本 さつき
慎さん!
長谷川慎
お、はい!
呼ばれて座り、なにやら二人で話す。
何気にあの二人お似合いだと思うんだよなぁ。
浦川翔平
壱馬さんっ、まこ、なんか言ってました?
川村壱馬
翔平さんめ…って。
浦川翔平
まこっちゃん、今度おばけ屋敷行こーね♥️
長谷川慎
え!
"  おばけ屋敷  "  という言葉に敏感な慎。


可愛いやつ。
一緒に行った時も俺にずっと引っ付いたままだった。
俺も慎みたいに素直になりてぇなぁ。