あなたside
そうして、皆さんの仕事は終わって楽屋でまったり中。
玲於くんとはや兄は何やらゲーム中。
龍友さんと裕太さんと涼太さんは話してて
亜嵐さんとメンさんはEXILEの方の打ち合わせらしい。
みんなバラバラなことをしてるけど、
やっぱ、GENERATIONS。
皆さん同じタイミングでぞろぞろと立ち、帰る準備。
思うことは一緒なんだなって感動。
メンさんを上から見下ろすように椅子に立つ。
そして、全員楽屋を出て、
と、龍友さんだけランペのヴォーカルを呼びに。
龍友さんを見つめたまま動かなかった私に声を掛けてくれた。
壱馬、どんな反応するかな。
北人さんと会うの久しぶりだな…
陸さんとは何度かお会いしてるから。
龍友さん以外バスに乗り込んで龍友さんを待つ。
その途中は、メンバー仲良く話してる。
メンさんとはや兄の会話で気づいたのか
耳にしていたイヤホンを外してはや兄に聞いた。
玲於くんの話から、玲於くんは気分屋。
調子がいい時と悪い時の差が激しい。
と、また自分の世界に入っていった。
龍友さんの後ろにはヴォーカル3人。
その瞬間、ドキッとした。
壱馬と目が合ったから。
ドキドキ…ずっと…止まらない。
でも、ちょっと違う。
北人さんに敏感な玲於くんは
イヤホンなんか気にしず乱暴に外した。
もちろん、玲於くんの隣は北人さん。
今まで隣にいたはや兄をどかして無理やり。
玲於くんらしいな。
陸さんは龍友さんの隣にスっと座って
私の隣は見事にあいていて
頑張って、声を出した。
ニコッと微笑む壱馬。
急に至近距離になるから壱馬の匂いがフワッと香る。
今まで解れていた気持ちが急に硬くなる。
そう聞かれ、私は戸惑う。
なんて答えればいいのか。
" 寂しかったよ "
そう言えばいい?
壱馬が、私じゃない人といて。
ニコッと笑う壱馬の横顔。
やっぱ、安心する。
その瞬間、慎くんの顔が頭を過った。
なんで?
慎くん…が?
そう思い出すと、急に顔が熱くなってきた
亜嵐さんの声で起きた人もいれば
はしゃいでるはや兄と亜嵐さん。
パッと立ち上がって壱馬が降りていく。
私は最後でいいや。
じっと待ってたら
だから、早く。
と、急かされたから立ち上がって降りる。
目の前で壱馬が待っててくれて
嬉しいのに、やっぱ何故か慎くんが頭に…
壱馬の横に駆け足で行くと、なんだかぎこちない感じ。
でも、何故か暖かかった。
何故かはその時は分からなかったが
それは、玲於くんが後ろから見守っててくれたから。
そう思っている。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。