第69話

心と体の準備
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2019/07/11 10:25
慎side
ちょっとやばい。


今、自分に余裕が無い。
早歩きで現場に入るとすぐ見つけたあなた。
GENERATIONSさんのパフォーマンスを


手拍子で応援してて可愛い、って頬が緩む。
けど、壱馬さんの言葉が頭から離れない。


"  時間の問題だな。"


ほんとだ。


壱馬さんは正論しか言ってないのに。
喧嘩してしまった。
一人落ち込んでたら
鈴木昴秀
まこっちゃん、おつかれ。
長谷川慎
昂秀 、おつかれ。
昂秀はなにか食べ物を漁りにきたそう。
鈴木昴秀
何落ち込んじゃってんの??
長谷川慎
いや?
鈴木昴秀
喧嘩でもした?あなたちゃんと。
長谷川慎
違う。喧嘩はあってるけど。
鈴木昴秀
ん ~ 、なら壱馬さん?
長谷川慎
なんでわかったの。
鈴木昴秀
だいたいその二人だなって。
昂秀の勘


だって自慢してる。
長谷川慎
やばいことしちゃったわ、僕。
鈴木昴秀
何したの?
長谷川慎
壱馬さんに言い返した…
鈴木昴秀
おおっと、それはやばいね。
長谷川慎
事件並にやばい。
鈴木昴秀
言っても、壱馬さんも同じ気持ちなんじゃない?
長谷川慎
え?
鈴木昴秀
だっていつもの壱馬さん見てたらわかるよ。
どこにいても慎 ~ って。
まこっちゃんがいない時なんて
一人端っこで携帯いじってまこっちゃんが
楽屋入ったら真っ先に隣行くんだよ?
わぁ、それは壱馬さん、僕に恋してる?
鈴木昴秀
お互い同じ気持ちだと思うよ。
同じ気持ち。


それは、二つの意味を僕は捉えた。
嫌な方と良い方。
知りたくない。


気持ち。
長谷川慎
ありがと、昂秀。
鈴木昴秀
い ~ えっ。
と、昂秀は食べ物をまた漁りに行った。
はぁ、だっさ。
そして、数分したらランペが呼ばれて


フォーメーション確認を行う。
どの角度がいいかとかどの位置が見渡せるかとか


ファンの為に。


かんがえていた。
はぁ、早く帰りたい。


所々で見つけてしまうあなたの事。


目が合うとニコッとする彼女に抱き着きたい。
.
スタッフさん
お疲れ様でした!
THE RAMPAGE
お疲れ様でした!
各グループが解散していくなか。


あなた、GENEさんだから追いかけた。
すると、一人後ろで歩いている可愛い動物を見つけた。
長谷川慎
あなたっ、
あなた

慎くん、お疲れ様!

長谷川慎
ん、ありがと。
今日さ、Tシャツ忘れないでよ。
あなた

あっ、、もちろん!忘れてないよ。

長谷川慎
嘘だ。絶対忘れてた。
あなた

やだなぁ!!

長谷川慎
ふふっ、よし、なら入口で待ってて。
あなた

分かった、またね。

手を振ってあなたを見てたら
後ろから忍び寄る御二方。
僕の首に腕が巻きついた。


この分厚さ…
数原龍友
慎くんよ ~ 、
長谷川慎
龍友さん!
白濱亜嵐
俺もいるよ ~ 。
陽気な声。
長谷川慎
亜嵐さん!?
数原龍友
なになに、慎くんって臆病?
長谷川慎
え?
数原龍友
まだ、終わらせてないみたいやん。
耳元でそれ以降の言葉を囁かれて


体が震えた。


いい声だし。言葉も言葉だし。
長谷川慎
そ、れ、、誰から?
数原龍友
…あなたちゃん。
長谷川慎
あなた?
白濱亜嵐
寂しがってたよ ~ 。
私に魅力ないのかなって。
何魅力って。


ありすぎて困ってるんだから。


そのせいであなたを狙う人なんてたっくさんいる。
長谷川慎
まじですか。
数原龍友
ほら、腹くくって頑張れよ!
バシッと僕の背中を一発。
長谷川慎
…はいっ。
結構、重要なんだ。


寂しがってたなんて…


どこで覚えてきたの。
僕もそろそろ準備が必要。

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