慎side
ちょっとやばい。
今、自分に余裕が無い。
早歩きで現場に入るとすぐ見つけたあなた。
GENERATIONSさんのパフォーマンスを
手拍子で応援してて可愛い、って頬が緩む。
けど、壱馬さんの言葉が頭から離れない。
" 時間の問題だな。"
ほんとだ。
壱馬さんは正論しか言ってないのに。
喧嘩してしまった。
一人落ち込んでたら
昂秀はなにか食べ物を漁りにきたそう。
昂秀の勘
だって自慢してる。
わぁ、それは壱馬さん、僕に恋してる?
同じ気持ち。
それは、二つの意味を僕は捉えた。
嫌な方と良い方。
知りたくない。
気持ち。
と、昂秀は食べ物をまた漁りに行った。
はぁ、だっさ。
そして、数分したらランペが呼ばれて
フォーメーション確認を行う。
どの角度がいいかとかどの位置が見渡せるかとか
ファンの為に。
かんがえていた。
はぁ、早く帰りたい。
所々で見つけてしまうあなたの事。
目が合うとニコッとする彼女に抱き着きたい。
.
各グループが解散していくなか。
あなた、GENEさんだから追いかけた。
すると、一人後ろで歩いている可愛い動物を見つけた。
手を振ってあなたを見てたら
後ろから忍び寄る御二方。
僕の首に腕が巻きついた。
この分厚さ…
陽気な声。
耳元でそれ以降の言葉を囁かれて
体が震えた。
いい声だし。言葉も言葉だし。
何魅力って。
ありすぎて困ってるんだから。
そのせいであなたを狙う人なんてたっくさんいる。
バシッと僕の背中を一発。
結構、重要なんだ。
寂しがってたなんて…
どこで覚えてきたの。
僕もそろそろ準備が必要。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。