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第50話

矛盾
慎side
馬鹿だ、ほんと。
一人夜の道で上を向いて嘆く。
長谷川慎
何やってんだろ
あなたさんにキスを迫ろうなんて、


思い出すだけで顔から火が出そう。
でも…
長谷川慎
可愛かったな…
内心、あなたさんしか頭になくて言葉なんか選ばず


勝手に浮かんだ漫画みたいなストーリーを口にしただけ。


好きな人目の前にかっこいいことなんか言えない。
赤く染っていた頬はなんとも愛らしく
また、僕のことを彼女の沼に落としていく。
しかし、キスが出来なかった理由として
まだ、、あなたさんの心には僕じゃない誰かがいるのは


薄々、前から気づいていた。
壱馬さん。
強敵すぎて倒せない。
長谷川慎
壱馬さんの壁は高いな…
一人寂しくコンビニに入ると
アイスのコーナーでブツブツ呟いてる人。
あ ~ あ 、せっかくアイス食べたかったのに。
ついてな。
帰ろうとすると
森本 さつき
あ!慎さん!
聞き慣れた声で、
長谷川慎
さつきちゃんじゃん。
森本 さつき
なんでいるんですか!
長谷川慎
なんでって…
さつきちゃんはいつもと違って部屋着…っぽい。


女の子って感じの白のTシャツに短い短パン。
森本 さつき
あ!慎さん、アイスですか?
長谷川慎
そう!けどなんかブツブツ言ってる人いるからやめようと思ってたところ。
森本 さつき
え!
聞こえてました…?


と、恐る恐る僕に聞く。


ガッツリ聞いてたよ。
森本 さつき
恥ずかしいところすみません。
長谷川慎
いや、なんか新鮮。
森本 さつき
え?
長谷川慎
いつも顔とか大人っぽいのにさ
森本 さつき
あああああ!別人とか言わないで…ください?
顔を隠してちらっと指の隙間から僕を見る、


いや、僕が言いたいのは
長谷川慎
幼くて可愛い。
幼く見えて、びっくり。


あんなに今どき女子みたいに化粧してるのに


すっぴんになれば幼くて、
森本 さつき
へ…



なんか、顔赤くなってる?
長谷川慎
どした?
森本 さつき
今なんて?
長谷川慎
え?
だから、幼くて…可愛い。
森本 さつき
やば…
パタパタと顔を仰ぐ。
長谷川慎
暑い?
冷房結構かかってるけど…な。
森本 さつき
はい、慎さんのせいですよ!
でわ!!と急いで走っていってしまった。
おかしい奴 ~ 。
そして、やっと食べたかったアイスが手に入って、
歩きながら冷たいアイスを口に頬張る。
長谷川慎
はぁ ~ 。
考えるのはあなたさんのことだけ。
その他は新しい服入ったかな、とか…
prrrrrrrrrr…
急に入った着信。
手に取ると
長谷川慎
壱馬さん!
出た。
長谷川慎
もしも…
川村壱馬
慎、今すぐ家来て!ダッシュ!
長谷川慎
え?
川村壱馬
いいから!
長谷川慎
は、はい!
アイスを無理やり押し込んで壱馬さんの家に走る。
なんだなんだ、急用か!?
一大事だったら…
壱馬さんの大きなマンションに来て部屋まで急ぐ。
そして、目の前には


" 川村 "


の二文字。
インターホンを押す前に既にドタドタと走ってくる音。
川村壱馬
ま、慎!!
長谷川慎
どうしたんですか。
川村壱馬
G…
長谷川慎
え、
てなワケで、またやらされてます。


G退治。
長谷川慎
なんで僕なんすか!
川村壱馬
前言ったやん!
長谷川慎
それは…
あなたさんにかっこいい姿を見せたくて


ついた嘘なんだけどなぁ…
川村壱馬
早く、話はそれからや!
目の前を通過するGに怯える僕達。
男ながら恥ずかしい。
30分くらいGと戦うとやっとこさ捕獲。
精神的にダメージを受けた僕はソファにうつ伏せで寝転がる。
川村壱馬
ありがとうな。慎。
長谷川慎
あい ~ …
川村壱馬
また呼ぶわ。
長谷川慎
も、もうやめてください!
川村壱馬
ふはっ、さぁな。
Sっけな笑みを浮かべる。
キッチンからこっちに向かう音がして、コーヒーを机に置く。
何気に僕のお尻に座られてる?
長谷川慎
壱馬さ ~ ん…降りてください ~ 。
川村壱馬
嫌や。
長谷川慎
ええ ~ 。
川村壱馬
今、慎の顔見れへんもん。
ちょっとだけ弱気そうな声。


いつもとハリが違う。
長谷川慎
え?
川村壱馬
あなたの匂いするんやもん。
長谷川慎
は。
川村壱馬
あなたと会ったん?
あなたさんと会った…


さっきのことを思い出して僕も壱馬さんの顔が見れなくなった。
長谷川慎
…ちょっとだけ。
川村壱馬
なんや、なら邪魔してごめんな、
長谷川慎
いや、コンビニ帰りだったんで。
川村壱馬
そうか。
やっぱ、お互い…か。
川村壱馬
葵…さ。
長谷川慎
はい?
川村壱馬
私と付き合ってって。
長谷川慎
え…
そうしたなら…壱馬さんは


葵さんのものに…
川村壱馬
やけど断った。
長谷川慎
なんで?
川村壱馬
好きちゃうから。
長谷川慎
でも、葵さんのこと守るって…
川村壱馬
ああ、言った。
思わず壱馬さんを押しのけて座る。
そんなの、あなたさんが可哀想…
必死な気持ちで壱馬さんのこの振って


僕で忘れようと努力してるのに。


壱馬さん、矛盾してる。
長谷川慎
それは、駄目ですよ。
川村壱馬
でも…
長谷川慎
決めたなら、守らないと。
川村壱馬
俺、あなたがまだ好きや。
長谷川慎
けどっ…
川村壱馬
アホやわ、俺。
アホなんて、僕は責めたくない。
壱馬さんは僕の大好きな先輩。
長谷川慎
壱馬さん、

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お れ お
お れ お
おれお、頑張ってきます。
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