慎side
3ヶ月が経ちました。
既に見慣れられてる僕ら。
相当なラブラブらしく、翔平さんにグチグチ言われる。
背の低いあなたさんは物置の上の方が届かない。
また、、そこも可愛いんだけど。
そんな可愛い彼女のためにやっていたゲームも
そっちのけであなたさんの元へ駆け寄る。
なんて、苦笑いされてもへこたれないもんね。
好きな人のためになることが一番いいんだから。
僕ならすんなり取れるところにあった。
意外と重くて
そういうと顔を赤らめて
キッチン…
と、か細い声で言うんだよ?
本気でかわいい、うちの子。
荷物を置いて
見つめあってニコニコしてギュッてするのが
恒例なんだけど ~ 、、ん?
寂しそうな顔をするあなたさん。
あなたさんの目線の位置まで行くと
何か言いたげな顔をする。
" あなたって呼んで欲しい "
?
ダメかな、って首を傾ける。
ダメじゃ…ないよ、もちろん。
でも、僕が言えない…気が…
私だけじゃなかったんだね!
って喜ぶ。
待ってるよね、その顔…
すんごい可愛い。
落ち着け ~ 、僕。
名前を言うだけだ!!
あなた…
あなた…
はぁ、緊張。
思い切って言った言葉は叫んだみたいで
びっくりしてて、、
爆笑してた。
僕であなたを包み込みぎゅっとする。
絶対、離したくない。
離さない
そう誓った時
prrrrrrrrrr…
出な?って勧められた。
嫌々携帯を手に取ると
マネからで
やっぱ、仕事だ…
くっそ ~
電話を切ってゆっくり振り向くと
手を後ろに組んでフラフラしてる。
薄らとあなたの本音が伝わってくるのが
また、辛い。
マネからLINEが来て
もう着いたそう。
玄関で送り出してくれてる。
嬉しい。
頑張れるわ。
寂しそうにするあなたの口に軽いキスを落として
反応もあまり見ずに車に乗り込んだ。
そこには携帯をいじる壱馬さんも、乗ってて───────
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興味津々な壱馬さんだけど
嫌な後輩、なんて思われたかな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。