あなたside

実は今日、事務所に用がGENERATIONS全員あり


楽屋入りしているところ…


はぁ、ランペもでしょ…？


出来れば…会いたくない。


どっちにも。

何故か、ランペの楽屋前を通らなきゃ行けなく、


本気の忍び足で行こうと思った。


角を曲がった瞬間に、

壱馬がいるんだから心臓飛び出しそう。

葵


そう頭に浮かぶ。


思いたくもないのに、勝手に浮かんでくる。

そう言って、笑う。


その笑顔は今は私に毒。


何度も壱馬の笑顔にドキドキさせられた。


今…向けられたら、もちろん諦める事なんて出来ない。

ま、ま、慎…！


ああああああ、思い出すじゃん ~ ！！

うわぁ…


絶対変に思われたじゃん…

顔も赤くなってきたし…


熱い。

ちょっとだけ漏れるランペの楽屋の声。

会いたくない…のに…ちょっと会いたい。

慎くんに…

.

GENERATIONSさんの要件は終わり、気づけば21時。

メンさんを前に最年少がニヤつき顔で出て行った。

その後ろに龍友さん、涼太さん、亜嵐さん。

パッと手を取られ、歩く廊下。


左手を亜嵐さんの右手が繋ぐ。

手、繋がれてるし…

私が行くと知って、急に不機嫌になるんだもん。


やっぱ行かなきゃよかったかな。

乗り込んだ車。


あれ、裕太さんは？

そうなんだ…裕太さん彼女さんいるんだ…


あ、でもよく電話してたなぁ。


仲良いんだ。


羨ましい…

私の話になって急に機嫌が良くなった。


気分屋だ。

二人の助けにより私のお話を間逃れた。

店内に入ると完璧個室の焼肉店。


GENERATIONSさんとは何度が来た事のある店。

各自、いつもの席に座っていく。

そして、乾杯。

レモンサワーが恒例なLDH。


もちろん、皆さんレモンサワー。

カチンという音が机の上で鳴り響く。

みんなそれぞれ飲み、味わう。

私は龍友さんと玲於くんの隣。

焼いた肉を私のお皿に入れ込む。

サラッと言えちゃう龍友さん。


かっこいいなぁ。

頭を下げるとニコニコして頭を下げてくれる。


癒し。

同い年の二人は特に仲がいい。


相思相愛的な。

なんだかんだで身体も解れてきた頃。

龍友さんが席を外した時


時計を見ると既に日付を越していた。


8月1日  0時00分

突然あかりが消えたその時。


ドアが開いて火が灯る何かが。

目の前に運ばれてきたケーキ。

感動のあまり、涙がちょっとずつ零れる。

嬉しくて泣いたのは久しぶりのこと。

亜嵐さんからの何か一言。

淡々とした言葉だったが私はすごく嬉しかった。

幸せな誕生日。


21歳。

ぶぶぶ…


机の上で震えた携帯の画面には

壱馬 「  お誕生日おめでとう  」


慎  「  お誕生日おめでとうございます！ 」

二人が並んでいた。