あなたside
今日は嬉しい日。
理由はというと
ピーンポーン
インターホン越しでの会話。
そう!
迎えに来てくれたの。
仕事が丁度一緒らしいの。
BOTのリハでたっくさんの人が集まるんだけど
慎くんとも居れるんだ ~ 。
けど、外で歩く時はやっぱ隠したりするの。
ちょっと突っかかるところはあるけど
そんなこと覚悟の上だから気にしない。
さっきから
ねぇねぇ攻撃の慎くん。
やっぱ、服となると人が変わる。
幸せ。
.
楽屋に入るとまだメンバーはいなくスタッフさんだけ。
いつも通りセットの準備をしていつでも出来るよう
自分なりに整えておいた。
すると、ドアが開き
いつもは うっす なのに今日に関しては う の字もない。
元気の無い眠そうな玲於くんに対し
朝から無駄な元気なはや兄。
こちらは元気ありすぎて お が抜けてしまう挨拶。
私の存在なんか知らなかったと言わんばかりの顔。
やっぱ、扱いが雑いなぁ、GENEさんは。
って言って貶してるわけじゃない!
私はそれなりの愛を受け取っているから十分なの。
続々と入ってくるメンバー。
ついに全員揃ってザワつく楽屋。
いつもの事で慣れていた。
奇才に2人を指さす。
その場をゆっくりと立ち去ろうとした時。
しつこい。
言いたくない理由。
いざと言う時ちゃんと心配してくれるから好きなんだけど…
みんなで椅子に座って私についてのミニ会議。
玲於くん、興味を持ったのか携帯を消して近づいてきた。
必死に止めるはや兄。
何気に最近思い始めていたところだった。
お泊まりも何度かした。
ついこないだも。
けど、その先の進展は起こらず朝を迎えてしまう。
え、
まじか…
私は結構幸せだったのにな。
周りからはそう見られてるか。
まだ大人になりきれてない恋愛?
" 子供の恋 "
なのかな。
ってことで呼ばれたメンバー。
私も一緒に移動する。
そこには大きなステージと周りに一人観客席。
まこの中慎くんが好きな人は何人もいる
って考えたら嫌な気持ち。
複雑。
GENEさんは呼ばれて待ってたら
トントン
また色気増した?
やっぱ、カッコイイ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。