第67話

慎くんの重罪
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2019/07/10 14:12
あなたside
今日は嬉しい日。
理由はというと
ピーンポーン
あなた

はい!

長谷川慎
僕だよ。
インターホン越しでの会話。


そう!


迎えに来てくれたの。
仕事が丁度一緒らしいの。


BOTのリハでたっくさんの人が集まるんだけど
あなた

おまたせ!

長谷川慎
なら、行こ。
慎くんとも居れるんだ ~ 。
けど、外で歩く時はやっぱ隠したりするの。


ちょっと突っかかるところはあるけど


そんなこと覚悟の上だから気にしない。
長谷川慎
ねぇ ~ 、昨日貸した僕のTシャツ返して。
あなた

あ、洗濯機の中だ。

長谷川慎
ねぇ!あれ高いんだからちゃんと扱ってよね。
さっきから


ねぇねぇ攻撃の慎くん。


やっぱ、服となると人が変わる。
あなた

いつか返すよ。

長谷川慎
それ昨日も聞きました。
あなた

あ、今日帰り一緒に帰れる?

長谷川慎
ん ~ 、多分ね。
一応連絡するからさ。
あなた

了解!

幸せ。
.
あなた

おはようございます!

楽屋に入るとまだメンバーはいなくスタッフさんだけ。
スタッフさん
おはよ!今日もよろしくね!
あなた

はい!

いつも通りセットの準備をしていつでも出来るよう


自分なりに整えておいた。
すると、ドアが開き
佐野玲於
っす…
いつもは  うっす  なのに今日に関しては  う  の字もない。


元気の無い眠そうな玲於くんに対し
小森隼
はよ ~ !
朝から無駄な元気なはや兄。


こちらは元気ありすぎて お が抜けてしまう挨拶。
あなた

おはようございます。

私の存在なんか知らなかったと言わんばかりの顔。
佐野玲於
…いたの。
あなた

いました。

小森隼
気付かへんかった。
あなた

気づいて?

やっぱ、扱いが雑いなぁ、GENEさんは。
って言って貶してるわけじゃない!


私はそれなりの愛を受け取っているから十分なの。
続々と入ってくるメンバー。


ついに全員揃ってザワつく楽屋。


いつもの事で慣れていた。
数原龍友
なあなあ、あなたちゃん。
慎とどこまでいったん ~ ?
あなた

は!?

白濱亜嵐
朝からなんだよ、龍友くんは。
って、どこまでなの?
小森隼
リーダー、ほんと残念ですわ。
中務裕太
ほんまや。残念なリーダーって
こういうことやんな。納得納得。
白濱亜嵐
うるさいぞ ~ 、そこ二人。
奇才に2人を指さす。
その場をゆっくりと立ち去ろうとした時。
数原龍友
あなたちゃ ~ ん、何逃げてんねん!
あなた

だって、!嫌ですもん!

数原龍友
どこまでなん ~ !
しつこい。


言いたくない理由。
白濱亜嵐
もしや、そういうの、まだ…?
あなた

えっ…

小森隼
がち?
佐野玲於
まこっちゃんすげぇ。
数原龍友
ほんまなん?
いざと言う時ちゃんと心配してくれるから好きなんだけど…


みんなで椅子に座って私についてのミニ会議。


玲於くん、興味を持ったのか携帯を消して近づいてきた。
あなた

まだ、チュッ…です

数原龍友
アイツなにしてんねん!
佐野玲於
強者…
小森隼
逆にすごいっすね。
白濱亜嵐
多分、一人、家で…
あなた

え?

小森隼
亜嵐くん、それ以上はダメっす。
白濱亜嵐
へぇ?
必死に止めるはや兄。
あなた

どうしてでしょう。
そんなに魅力無いですかね。

何気に最近思い始めていたところだった。


お泊まりも何度かした。


ついこないだも。


けど、その先の進展は起こらず朝を迎えてしまう。
数原龍友
ん ~ 、ただ意外と慎が
意気地無しかもしれへんなぁ。
小森隼
まこっちゃんそういうとこありますもんね。
関口メンディー
イケメンなのに?
佐野玲於
はい、おじさん僻まない。
関口メンディー
僻んでねぇし!
あなた

無理にとは言わないんですけどね。
3ヶ月経ってますから。

白濱亜嵐
中学生みたいな恋の流れ。
え、
あなた

…それ思います?

白濱亜嵐
うん、正直ね。
まじか…


私は結構幸せだったのにな。


周りからはそう見られてるか。


まだ大人になりきれてない恋愛?


" 子供の恋 "


なのかな。
白濱亜嵐
まぁ、無理することは無いけど
まこっちゃんにも責任はあるよね ~ 。
数原龍友
結構な、重罪。
あなた

そんな!?

数原龍友
3ヶ月経ってのキス以降が
無いなんて僕だったら有り得へん。
一日で終わらせてまうぞ。
小森隼
わ、酷い。
あなた

それは酷い、

数原龍友
嘘やん!!まともに受け取らんといて!
ってことで呼ばれたメンバー。


私も一緒に移動する。
そこには大きなステージと周りに一人観客席。
まこの中慎くんが好きな人は何人もいる


って考えたら嫌な気持ち。


複雑。
GENEさんは呼ばれて待ってたら
トントン
あなた

え、はい?

川村壱馬
よっ。
あなた

壱馬…

川村壱馬
久しぶり。
あなた

久しぶり!

また色気増した?


やっぱ、カッコイイ。

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