翔平side
俺の部屋に入ってきた壱馬さん。
今日は壱馬さんとまこと俺で遊園地!
めちゃくちゃ楽しみっす。
ん?
なになに、なんか雰囲気変わった、?
しかも、
どうしたんやろ、って。
壱馬さんどうしたのでしょうか。
何かあったのでしょうか。
隣で靴下を履き替えて俺を見た。
耳を傾けると
軽々しく 振られた そう口に出す壱馬さん。
相当ショックなのか目にはクマを作ってて
多分寝れてない。
ベシっと俺の肩を叩く。
なら、今頃まこは?
電話しようとまこにかけるけど
話し中だって、切られる。
なにか察したような顔をする壱馬さん。
そんな女みたいなこと言わないでくださいよ!!笑
それも、壱馬さんの愛情表現ってことにしときます。
とりあえず遊園地に向かう事に。
完璧なプライベート。
もちろん電車で遊園地まで向かう。
その時の壱馬さんはいつもと違って元気がない。
ん ~ 、まぁ好きだったのに振られたら悲しいよね。
でもあなたちゃんの気持ちも分からなくもないから
どっちもの味方となる。
電車の窓の向こうを指さすとそこには大きな富士山。
まぁ、だいたい行くところはわかってきた所で。
単語並べの反応で余程びっくりされてるんでしょう!
富士山に食いついてくれてなんか嬉しい。
悲しい思いから俺が抜け出さしてあげないと。
ジェットコースターの話で盛り上がってきた。
壱馬さん、余程ジェットコースターが好きということが
今判明し、あなたちゃんと行きたかったそうで。
と、長い時間電車に揺られて到着。
よし、今日いっぱい楽しむぞ ~ !!
いちいち声に出さんでええわ!と叱られ
晴れ渡った快晴の下で今から少年に戻ります!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。