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第37話

慎くんの反撃
あなた

あっ…!!!

私の目の前に現れたのは
長谷川慎
あなたさん…
慎くん。
あなた

慎くん!これ!

走って、慎くんに潰れてしまったパンを渡すと
長谷川慎
僕に?
あなた

うん、潰れちゃったけど…

長谷川慎
嬉しいですけど、嬉しくないです。
あなた

え?

長谷川慎
健太さんとどういう関係なんですか…?
あなた

健太さん…?

長谷川慎
だってさっき、めちゃくちゃ近かったし…
慎くんは私があげたパンをじっと見つめていじいじ…
あなた

別に…なんの関係もなく
ただ楽屋の場所教えて貰っただけだよ?

長谷川慎
…ほんとですか?
あなた

ほんとだよ!嘘なんかつかない。

すると慎くんの顔は晴れやかに。


ちょっとずつ口角が上がっていく。


なんだろ、


さっきまでの気持ちと正反対。


めちゃくちゃ嬉しいって…思う。
長谷川慎
強く当たってすみませんでした…
あなた

え?

長谷川慎
嫉妬してました。健太さんに。
あなたさんと話したりしないのに
急に距離縮めて…僕だってあんな頭に
顔乗っけたりしたことないのに。
あなた

嫉妬?

長谷川慎
だって、あなたさんの事好きですから。
嫉妬ぐらいしますよ、もちろん。
サラッと言われたけど


私の心はサラッとは行かない。


ドキドキしたまま。


ありがとう…
あなた

そっか

気持ちに応えられないのが辛い。


多分、壱馬と付き合ってなかったら


いいよって言うんだろうな。
長谷川慎
まだ壱馬さんですか。
あなた

…わかんない。

長谷川慎
別に気持ちに応えようなんて思わなくていいですからね?ただ僕の一方的な片想いですから。
そういうと


パンありがとうございます


と、私の横をすり抜けていった。
あんな悲しそうな慎くんの顔、見た事ない。
無理して笑顔を作ってた感じ。
気持ちに応えられない、そんな私だって結構辛いの。


好きって言ってくれてる人に何も言わずに無視すると一緒だよ。


ごめんなさいとも言えずばかり。


ほんと最低。
すると
長谷川慎
あなたさん帰りますよ。
あなた

え?

パッと手を取られぎゅっと握られて
長谷川慎
迷子になってたんでしょ。
慎くんは正面を見たまま話す。
あなた

べ、別に ~?

長谷川慎
先輩なのにあなたさん後輩っぽい。
あなた

ちょっと ~ 、それどういう意味?

長谷川慎
ん ~ 、簡単に言えば


" 子供みたい "

…ん?
あなた

慎くん?何言ってるの?笑

長谷川慎
可愛い後輩を持った気分です、今。
顔は見せてくれない分、耳が赤くなるのを感じ取る。
あなた

もう…

そんな慎くんの仕草にキュンキュン。


可愛いなぁ。


そう耳を見てたら
あなた

ふえっ!?

友達繋ぎから恋人繋ぎに変わる。
あなた

ま、慎くん!?

長谷川慎
もう、僕決めました。
あなた

何を!?

ピタッと止まって私を見る。
じっと見つめられる慎くんの目。


吸い込まれそうな大きくて綺麗な目。


綺麗な黒色。
長谷川慎
遠慮しません。
あなた

遠慮…?

長谷川慎
今まで壱馬さんにずっと気使ってきました。
けどもうあなたさんの事好きすぎて
壱馬さんの事なんか考えられなくなってるのが
今の僕の現状なんです。
あなた

長谷川慎
付き合ってもないのに手繋ぐのって駄目?
子犬のような愛らしい目で私をじっと見つめる。
そんな顔されたらうんなんか言えないし…
あなた

だめ…じゃないけど…

長谷川慎
けど?
あなた

私には壱馬…が…

長谷川慎
なら、好きな人にアプローチするのは駄目?
あなた

え?

長谷川慎
好き、あなたさん。
急に言うから私だって心と体が追いつかない。


急激に体温が上昇。
あなた

不意打ちはダメだよ、慎くん…

長谷川慎
あ、照れてる。
ニカッと笑う慎くん。
長谷川慎
さっ、帰りますよ ~ 。
あなた

ちょっとっ、

ぐいっと引っ張られて慎くんの隣に。
見上げると慎くんの青いインナーカラーと


黒くて綺麗な目がはっきりと見えた。


そして、手は私たちを繋いでいる。


絡み合って、離れない、そんなふうに。

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お れ お
お れ お
おれお、頑張ってきます。
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