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第29話

気持ちの揺らぎ
あなたside
慎くんが倒れた時はびっくりした。


まさか、朝まで一緒にいた人が熱で倒れるなんて


想像もしていなかったから。


それに、私がベッド使っちゃって風邪ひかせたかと思うと


モヤモヤして止まらなかった。


走って慎くんの元へ走った。


手の感覚では軽く38.0はあるぐらいの熱さ。
それから控え室に慎くんを運んで私が面倒見ることに。


二度目じゃん。
さっきとは変わって落ち着いた様子。


息も荒くなくなってきてよかった。
隣で看病する私。


寝顔をずっと見ていた。
綺麗な鼻筋。


クルッと自然に上がるまつ毛。


シュッとした顎のライン。
膨らむ喉仏。


慎くんはちゃんとした男なんだと改めて思う。
徐々に心臓の鼓動は速くなる。


顔熱くなって慎くんをまるで好きかのように。
あなた

…好き?

え?


と、自分に問いかけた。
好きなわけ…ない。


だって…
壱馬の顔が浮かぶがだんだん薄れていく。


消えないで。


そう思うのは私だけで


なんの私の意思もに聞かず消えていく壱馬の顔。


あの笑顔に惚れた私。


もう見られないの?


私だけに笑ってくれる日はもうない?
眠る慎くんを見て思う。
気づけば膝の上でぎゅっと力の入る手。


その上にポツポツと零れ落ちる涙。
あなた

どうしよ…
私、諦められてない…

忘れようと思えば思うほど


私の脳に強く残っていく。


逆効果?


思わなければいいの?


自分のしたいことが分からなくなってくる。


助けて…?


まこっ…ちゃん…
長谷川慎
なんで?
私のおもいが通じたかのように目を覚ます慎くん。
あなた

慎くん倒れたんだよ!

長谷川慎
倒れた?
いまいちピンときていない慎くん。


いつもはメイクでかきあげている前髪も


今日は前に降りていて微かに隠れる目。


そこから見られる慎くんの眼力は私の心を大きく揺さぶる。
私、どうしちゃったんだろ。


壱馬を思うと辛くなるのに


慎くんを思うとドキドキする。


辛い方が片思いな気がする私の偏見。
恋愛未熟者の私がどう辿り着けばいいのか
慎くんがおでこに冷えピタを付けて眠った後に考える。
あなた

難しい…よ。

ガチャ…
誰かと思いきや
川村壱馬
慎 ~ 、あ、あなた!
あなた

壱馬…

川村壱馬
また慎の看病?
あなた

だよね。

私の好きな笑顔…なのに。


今は上手く笑えない。
ちゃんと好きだって、諦められてないって感じたのに。
川村壱馬
あなたいいよ、GENERATIONSさんの所行って?
あなた

でもっ…

川村壱馬
慎は俺が看病しとくから。
優しく微笑む。


はぁ、、壱馬…


こうやって気持ちが揺らいでいる時に


そんな顔して私を、見ないで欲しい。
あなた

分かった。ありがとう。

川村壱馬
ん。ありがとうな。
あなた

うん。大丈夫。

パッと出てきた。
廊下に出るとずっと気持ちが軽くなる。
こんな気持ち嫌だ。


素直になりたい。


壱馬に聞いてみたい。


" 一番に愛してるのはダレ "


と。

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お れ お
お れ お
おれお、頑張ってきます。
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