第53話

学校
5,834
2019/12/01 07:09


西畑side




__学校in生徒会室





















高橋「あれ?今日、あなたちゃん来ないんですか?」





大西「あーまぁ色々あってん。」



西畑「……」



















ピーンポーンパーンポーン⤴︎



校長「今から、全校集会をします。
皆さん直ちに、体育館に集合すること。」


ピーンポーンパーンポーン⤵︎ ︎





長尾「あれ?今日、全校集会の日やっけ?」
道枝「いや、ちゃうやろ。」



西畑「……」














__体育館













( '-' )( '-' )( '-' )ザワザワ…










道枝「話ってなんなんやろ?」



大橋「ゎーからん!」



藤原「しーらん!」








校長「今回、みんなに集まってもらったのには
訳があります。

どうぞ。」






『お久しぶりです。生徒会会長代理の結城です。』





女子1「え?あなたさんがどうかしたのかな?」


女子2「なになに?」


ザワ
















『私には、婚約者がいました。



けど、昨日、病院で振られてしまいました。』













_

生徒「え?婚約者って、西畑先輩?」


生徒「別れたの??」



_







西畑「……ッ…!」






『私は、彼に、隠し事をしていました。


私は、……幼い時に、ある病を患っていました。』










は?


え……




『拡張型心筋症。

ご存知の方も多いかもしれません。』







聞いてないねんけど。






『今は、もう大丈夫なのですが。

私は、移植手術を受ける際、
《移植手術を受けるということは、他人の命をいただくということです。
あなたは、その命を大切に出来ますか?貰う覚悟は出来ていますか?》
と説明を受けました。
私は"はい"と返事をしました。

それから、移植手術を受け、
高校生になることが出来ました。
高校生になり、入学初日に、
私は、その人に会いました。

最初は、何だこの人って。
思ってました。


けど、一緒にいる時間が長くなるほど、
その人への気持ちが、強くなっていきました。』









『けどもういいんです。』






























































西畑「良くない。」






















『え……』







西畑「良くないわ。ごめん。

俺、あなたは、おれとわかれた方が
幸せになれるって思ってたから。」





『知ってる。てか、知ってた。

だって、病室からいなくなっていく、大吾の背中が、嫌やって言ってた……』










『でも、ほんとにもういいの。

私、アメリカに留学することになったから!』


























は?

























あの後、まるで何事も無かったかのように。

全校集会は終了した。

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