「エーミール?大丈夫か?」
「う…?医務室?」
目が覚めると皆さんがいた。私はベットに寝ていた。
「どうして、ここに?」
聞くと私は急に血を吐いて倒れたらしい。鬱さんに、あることを言われて
「…落ち着いて聞いてくれよ?お前の過去、調べさせてもらった」
「!!」
なるほど、私はその事を言われて記憶がよみがえったんですね
「エミさんの過去?」
「あぁ。」
「…分かりました、そろそろ話しましょう」
いつかは話さないといけないと分かっていたんだ。
「無理は、すんなよ」
私の過去は…
A国に産まれ、9歳まではA国で育った。本だらけの狭い部屋で。使用人、母親、父親に要らない、必要ないと言われて育てられた。完璧じゃないといけなくなって、苦しくなって…そんな日々を過ごしてたある日、急に捨てられた。どうすれば良いのか分からなくて、ひたすらさまよってた。ゴミをあさって、残飯を食べて…そんな生活をしてたある日、心優しい人に拾われた。「大丈夫?」「何歳?」「家は?」と聞いてくれて、大丈夫じゃない。辛い、辛い。9歳。家は、帰るところはないと応えた。そしたら、その人は家に連れて行ってくれた。その人は毎日のように「俺はもうすぐ死ぬと言われてる。でも、君が結婚するまでは生きようと思ってる。」といってくれた。その人に、18歳まで育てられて、その人は死んだ。私はどこか仕事に就かなければと必死で、バイトを掛け持ちして、お金を貯めた。私はそのお金で大学に行って、1番いい成績で卒業、大学教授になった。24という若さで大学教授になった私は尊敬されることも、なぜあんな若造がと罵られることもあった。そして3年後、グルッペンに引き抜かれたんだ。「俺の元へ来ないか?」と。私はもちろん「はい」と答えた。でも、ここにきてから昔のことが頭に残って完璧じゃないと捨てられる、必要とされないんだと感じるようになった。
「でも、きっと違ったんです。昔の、不自由な私が可愛そうで。あんなに努力して、努力し続けて捨てられたのになんの努力も無しにここにいたら、昔の私が可愛そうで…だから、そう思い込んでただけなんです」
「………」
みなさんは私の話を最後まで静かに聞いてくれた
「私、ここにいられてとても嬉しいんです。居場所が出来て、嬉しいんです」
「そうなんか…」
「だから、これからも皆さんの隣にいても良いですか?」
これは私なりの甘え。私が、ずっと我慢してきたこと。
「居場所がほしい」
「もちろんええで」
「当たり前や!」
ニコニコ答える。あぁ、嬉しい、楽しいってこうでしたね。心が暖かい。同時に、昔の家族への怒り、優しくしてもらえなかった悲しみが襲ってくる。心が、キュッとなる。
「ずっと、ここにいて良いんだゾ」
1番言われたかった言葉。
「ありがとう、ございます。ずっと、ずっと一緒ですよ?約束です」
「あぁ、約束する。お前を2度と、独りにさせない。」
これはある国の、ある幹部の完璧でいたい蝶のお話。彼を引っ張っていた足かせは取れた。羽は伸びた。きっと彼は、綺麗に羽ばたくだろう。仲間と共に








![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)



編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。