その日から、いじめが始まった。
体育では1人になって、片付けの時に体育倉庫で4人の女の子にバスケットボールを何度も投げつけられた。
プールの授業の時は頭を押さえつけられた。
上履きの中には画鋲が入っていた。
トイレに行った時は上から水をかけられた。
そんな毎日が続いたある日
私が階段を登っているときだった。
クラスメイトの女のコ1人が前に立ちはだかった。
ドン
ドタドタドタ!
あと一段という所で突き飛ばされて、ゴロゴロと階段を回り落ちた。
女子生徒は笑って走り去って行った。
うっすらと目を開けると、頭から血が流れているのか、べっとりと頭を触った手が真っ赤に染まった。
私は意識を失った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。