第8話

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2018/10/07 21:20
なんとか家に着いたけれど、その頃には立っているのもやっとだった。


とにかくご飯作らなきゃ…


と言っても、作れるような状態じゃないから今日は仕方なくカップ麺にした。
椎名
椎名
ごめんね…
椎名 拓斗
椎名 拓斗
ううん、大丈夫だよ
そう言って、カップ麺を食べる拓斗


私は少し水を飲んだ。


拓斗をお風呂に入れなきゃ…


食べ終えて少し経った拓斗をお風呂に入れた。
椎名
椎名
はぁ…はぁ…
私は服を着たままお風呂に入れている途中、倒れそうになったけれど、なんとか持ち堪えた。


拓斗がもう寝れる状態になって、安心したのかどっと疲れが襲ってくる。


布団に拓斗を横たわらせ、水を飲もうと台所に向かった。


けれど、スーッと力が抜けていく。



ガタガタッ!ガシャン!


ドサッ
椎名 拓斗
椎名 拓斗
お姉ちゃん?
大きな音を聞いて台所にやってきた拓斗が見たのは、床に散乱した物と倒れている雪だった。
椎名 拓斗
椎名 拓斗
寝てるの?
雪の顔を覗きこむと、真っ赤な顔をして目を瞑っていた。


苦しそうに息をしてぐったりとしている雪を見て、拓斗はおかしいと感じたのか、雪の名前を呼んだ。
椎名 拓斗
椎名 拓斗
お姉ちゃん!お姉ちゃん!
何度呼んでも目を覚まさない雪に不安を感じて、ついには泣き出してしまった。
椎名
椎名
たく…と…?
目を覚ました雪は拓斗が泣いているに気がついた。
椎名 拓斗
椎名 拓斗
お姉ちゃん!
椎名
椎名
ご、めん…ね…
ゆっくり体を起こして、壁にもたれながら力なく拓斗を抱きしめた。


とにかく、このままだとまずい


そう感じて、雪は病院に行こうと決めた。


だけど、ここまで悪化してしまったら病院に行くのも簡単な事じゃない。
椎名 拓斗
椎名 拓斗
大丈夫?
まだ涙を流しながら心配をする拓斗
椎名
椎名
へい…き…
そう言ったものの、立ち上がることも出来ないほど弱っていた。

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