第31話

嘘をつくはずがないだろう、、、。
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2020/04/12 03:26
西畑side(もう、、言葉がでません。)



大笑いしたその後、やはり気になったのか紫耀があなたに問うた。
平野紫耀
ねぇ、あなた。ちゃんと話して。
何があったん。俺らが知らないところで何があったんや。
話せないことでもあるん?
沖田〇〇
そんなに紫耀くんに問い詰められたら、話すしかないかぁ笑
その時のあなたの笑顔はこの前みたいに切なくて奥に憎しみがあるような笑顔ではなかった。






全てを悟ったような。



何かを隠している目と口だった。





ほんまに全てを話してくれんのかなとその時俺は思ってしまった



まあ、あなたに限って嘘をつくことはないはずやけど。
沖田〇〇
親、死んだって言うたやん。
死んだのは死んだの。でも一緒にいた記憶がない。

親は両方とも浮気していたから、帰ってくるなんてなかなか無かった。だから私は小さい頃からずーっと独りで生きてきた。誰も頼らずに。

そんな生活に支障をきたして、家を出た。家にいる理由なんてなかったから別に出ることなんて罪だとかそんなん思わなかった。
そして、家を出て当たるとこなんてなかったからフラフラ歩いてたら、両親ともに事故にあってるのを見て、死んだのを目の当たりにした。

私をこんな風にした罰だと思った。だけど何故か涙が出てきた。嬉しいはずなのになのに涙が出てきて、自分の感情が分からなくなって、苦しくて、、。

こんな私でごめんなさい。
隠しててごめんなさい。
その時、俺らは啞然とした。


あなたは今までそんな人生を生きてきたんだ。


俺らの知らないところでこんな酷いところで生きてきたんだ。 


全員がそう思った。


酷いことをしたのに涙を流すなんて、どれだけ心が清いのか。


そして全員があなたに誓ったんだ。
平野紫耀
これからは俺らがあなたの家族だから。
永瀬廉
俺ら全員であなたのこと守ってやるから。
金内柊真
全部背負わなくてもええんやで。
向井康ニ
全部俺らにぶつけて。
西畑大吾
そう、ぶつけてええの。
そしたら、受け止めたるから。
大西流星
あなた、今までよー頑張ったな。
偉いぞ!!あなた!!
平野紫耀
あなた、おいで?
沖田〇〇
うんっ、、!
そう言ってあなたは紫耀に抱きついた。


そして紫耀の腕の中で泣きわめいていた。


初めて見るあなたの泣き姿。


そう見るとあなたはまだまだ幼いんだとちっちゃいんだと知った。



紫耀はそんなあなたを静かに慰めていた。



それが数分続き、あなたは泣き止んだ。
沖田〇〇
ごめん、紫耀くん。
服、濡れちゃった、、よね。
平野紫耀
ううん、ええよ。気にせんといて。
あなたの涙やから、逆になんか嬉しいよ。笑
永瀬廉
えっ、なんか、その発言キモっ。
平野紫耀
なんや、キモっ。って!!
しかもほんまに引いとるやん!
永瀬廉
ごめんごめん笑
金内柊真
っていうか、その後どーなったん。
沖田〇〇
あー、その後フラフラ歩いとったら変なおじさんに絡まれた。そのおじさんこそがジャニーさんだったの。そこでスカウトされて、、、今に至るのかな。
金内柊真
なるほどなぁ。良かったなぁ、ほんまに。
あそこでジャニーさんに出会わんかったら、今頃あなたどーしとったんやろな。
沖田〇〇
多分、、、餓死がししてたんじゃない?笑
向井康ニ
うわー、最悪やん。
大西流星
ほんまに奇跡やね!
西畑大吾
ほんまに、よかった、よかった。
そこでそれぞれの家に帰っていった。



帰ったのはいいけど、俺にはまだ納得いかないっていうか、不思議に思うことがある。



それは過去を話していたあなたの顔だった。



少し気にしすぎか?って思うかもしれんけど、それでもあの顔は変だった。



演技をしているような顔で、、ほんまはその話が嘘なんかなって思ってしまった。



あなたの顔は七変化。



色んな顔がある。



どれがホントでどれがウソか。







あなたが俺らに嘘をつくなんて、、、な、、。






そんな不思議がっとる時間もなく、全てが過ぎていく。



そして、関西ジャニーズJr.内での一大事件とも言える事が起きてしまった。

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