こないだの日曜日、夏樹(さくの弟)と
ゲームをしていらい、僕が学校に行く前、
夏樹は、あいさつをしに来るように
なった。
朝は、少し体が重く、反応が鈍い僕。
僕とは真逆で、元気がいい夏樹。
半分、夏樹の話を聞き流しながら歩く。
僕は、目をこすりながら
夏樹の頭にポンと手を置き
と、言った。
夏樹は、目をパチパチとさせ、
少し照れながらうなずき
と、言って、バタバタと
走り去って、行った。
その時、大きい声でさくを
呼ぶ声がした。
さくは、聖君に返事をした。
さくは、かけ足で、聖君の
方へ向かった。
僕は、あくびをしながら、学校に
向かった。
キーンコーンカーンコーン
今日は、何事もなく授業を
終えた。
僕は、朝に、図書室に行こうと
してたことを思い出し、図書室に
向かった。
ガラー
僕の学校の図書室は、少し古い。
あちこち、壁にひびがはいっているし、
普段から利用者は多くないが、
今日は特に少ないといった印象だ。
しーんと静かな図書室。
利用者は、僕1人。
僕は、図書室の奥に
進んでいく。
古いわりには、かなり大きい図書室だ。
小説といっても、たくさんありすぎて、
どれから手をだして良いか、わからない。
僕が、本を取ろうとした瞬間
ギュム・・・
靴で、なにかを、踏んでしまった
感じがする・・・
僕は、足元に視線をうつす・・・
足を、パッとあげると、腕のような
ものが、ガクッと動いた。
僕は、ゴクリと唾を飲む。
踏んでしまったのは、どうやら
床で寝ていた、男子生徒の腕らしい
その男は、むくりと起き上がると、
けわしい表情でにらみつけてきた。
僕は、ペコリと頭を下げる。
僕は、そのけわしい顔を見ながら
ハッと、あるうわさの事を思い出した。
それは、この学校に中学時代からの
名の知れた不良がいるということ。
まさかとは、思うが、この男・・・
その、不良なのでは?と、僕は、思った。
やばい奴の腕を、僕は、
踏んでしまったのだろうか・・・
僕は、なにかを決心したように
不良君に質問した。
僕を、ギロリとにらむ不良君。
ドカンと壁に手をつく不良君
僕は、びっくりして
目を丸くする・・・
不良君は、少しあきれたような
顔をしている。
不良君は、僕の方を見ると、
名前を教えてくれた。
ピシャリ。はじめは、そのまま
図書室から出て行ってしまった。
僕は、1人、頭を抑えながら
怒っている!
僕は、チラリと時計を見る。
僕は、大急ぎで家に帰った。
階段をあがって、カバンをドスンと置く
僕は、教科書を広げながら
ブツブツと呟く。
しかし、気がつくと、ゆっくり手を
漫画の方へ、伸ばしているでは
ないか・・・!?
僕は、読みたい気持ちを
抑えながら、勉強にはげんだ。
そして、次のテストでは、まあまあ
いい成績を取ることができたのであった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。