僕は、さくとの帰り道、
カツアゲされないように
キョロキョロと確認をする。
さくが、クスクスと笑いながら
僕のことを見る。
ドカッ
後ろから、さくが誰かに
殴られた・・・
数人の学ランを着た、男子生徒に
囲まれる。
最近カツアゲしてるって噂の
他校の生徒だ!
髪は、金髪や、ピアスをあけてたり、
黒のマスクをしていて、いかにも
不良って、感じのスタイルだ。
男の1人が、僕の手首をグッと
握る・・・
さくが、グイッと、その男を
突き飛ばす
数人の男子生徒が、さくの方めがけて
殴りにかかる・・・・
ドカッドカッ
さくの、顔が傷だらけになる
今度は、足でドカドカと蹴っている
不良たち・・・
僕が、さくのことを、かばうように
して手を広げる
不良の1人が、僕めがけて
拳を、振りあげた
目を、つぶる・・・
しかし、いくらたってもその拳は、
僕にあたることはなくて、目を開けると
不良の拳を、さくが、がっしり掴んで
いる。
ドスンと、しりもちをつく
不良・・・
その後、僕はスマホを取り出し、
これ以上近づいたら警察に電話すると
言って、おどした。
不良たちが、去った後、ボロボロの
さくと、泣きじゃくる僕だけが
残された・・・
どうしようもない感情が、僕を
襲う・・・
僕は、震える手でスマホを、
握った。
ドサッ
血が流れすぎたのだろうか?
僕は、混乱する・・・
さくが、気を失って倒れてしまった・・・
その後、お母さんが迎えに来てくれて、
2人で病院にへと、連れて行った・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!