僕たちの家が、停電して、
嵐がしずまり、次の朝になった・・・
さくは、僕の隣で寝ていたはずなのに、
いつのまにか1階のソファーで、
寝ていた。
雨は、すっかり落ち着き、電気も
水も元どおりになっていた・・・
さくと、午前中は、一緒に過ごし
その後、お母さんが迎えに来てくれた。
僕は、家に帰った後、さくと
過ごした土日を、思い出しながら
クスクスと、笑った。
そして、次の日になった・・・
キーンコーンカーンコーン
りかりかが、わーっと、駆け寄って
きた。
後ろから、はじめがヒョイっと
現れた。
僕は、ゴニョゴニョと口をすぼめる
はじめが、ビックリしたような
顔になった。
りかりかが、ひじで僕をグリグリ
してくる。
はじめが、フンと怒ったように
顔をしかめ、その後は、
スタスタとどこかに行ってしまった。
りかりかが、心配そうな顔を
する。
うちの生徒が、カツアゲされている
なんて、ひどいことをするものだ
僕は、ギュッと拳を握って、
教室に戻った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。