第32話

病院 「さく編」
60
2019/09/16 05:40
蒼井 さく
蒼井 さく
ここは・・・
ズキッ・・・
頭が痛む・・・

頭を抑えながら、あたりを
見回す・・・
蒼井 さく
蒼井 さく
病院なのか?
体は、包帯でぐるぐる巻きに
なっていた。
目が、少しかすむ・・・

ベッドの横に、彩奈さなが、
うずくまっていた。
蒼井 さく
蒼井 さく
彩奈・・・
赤坂 彩奈
赤坂 彩奈
・・・
声をかけても、返事がない

時計を見ると、7時を過ぎていた。

病院に運ばれて来た俺の横に、
ずっといてくれたと思うと、
感謝でいっぱいになった。
蒼井 さく
蒼井 さく
ゴメンな、俺、喧嘩とか強く
なくて・・・
夜になった景色を、窓から眺めがら
ため息をつく。

ああいう時、俺に力があったら、彩奈
を守れるのに・・・

かっこ悪いな
赤坂 彩奈
赤坂 彩奈
さく・・・
僕が、守ってあげる
蒼井 さく
蒼井 さく
寝言でも、俺は守られる側か・・・
その後、再び俺は眠りについた。

退院するまで、彩奈と学校行けない
のは、ちょっと辛いな・・・

はやく、治さないと・・・

プリ小説オーディオドラマ