第6話

日曜日はゲーム 「さく編」
59
2019/08/29 11:35
今日は、日曜日。俺は、カチャカチャと
ゲームリモコンを、にぎりながら
アイスを、食べていた。
蒼井 さく
蒼井 さく
ええっと、レアアイテムの、
場所は・・・
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
兄ちゃん!中ボス倒した?
ドカッ
俺に、勢いよく、弟の夏樹なつきが、
寄りかかってくる。
蒼井 さく
蒼井 さく
おい、重いって
蒼井 さく
蒼井 さく
まだ、中ボスの所には、いかないの
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
え〜?つまんねえの
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
はやく、倒して、次の町へ
行こうよ!
キャッキャと、ソファーの上で
ジャンプしている弟。
さくのお母さん
さくのお母さん
こらっ!ダメでしょ?
ソファーの上で、そんなことしちゃ!
さくのお母さん
さくのお母さん
ソファーが、壊れちゃうからね?
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
あっ!ごめーん
ドタバタと、どこかに行って
しまった、夏樹。
蒼井 さく
蒼井 さく
ふう、これで集中してできるな
蒼井 さく
蒼井 さく
俺は、レベルと武器を、最強にして
から、やっつけたいんだよ。
俺は、再び、レアアイテムを
探すことにした。
すると、ピンポーンと、
インターホンが鳴り、母さんが
さくのお母さん
さくのお母さん
はーい
と言って、出て行った。
蒼井 さく
蒼井 さく
宅配便とかだろ
かまわず、ゲームを続ける俺。
カチ、カチカチ
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
あー!クロワッサンだ!
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
ねえ、これ食べていい?
さくのお母さん
さくのお母さん
こら、こら、ありがとうございます
でしょ?
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
ありがとう!
さくのお母さん
さくのお母さん
悪いわねえ、いつも。
本当に、嬉しいわ
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
ねえ、俺の部屋で一緒にゲームしない?
こないだ、買ったばかりなんだぜ!
俺は、コントローラを、置いて
玄関に向かう。
そこに、立っていたのは彩奈さなだった。
蒼井 さく
蒼井 さく
来てたのか
赤坂 彩奈
赤坂 彩奈
おっす!お母さんが、さくの家に、
テレビで見たクロワッサンを買った
から、渡してって言われて、持って
きたぞ。
ニコッと笑う彩奈さな
俺と彩奈の家族は、家が隣同士で
とても仲が良い。弟の夏樹も、彩奈に
よく懐いてるし、よく一緒に家族同士で
買い物に行くこともある。
しかし、俺としては、あまり彩奈に
家に来てほしくない。というか
だって・・・
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
なあ!はやく、遊ぼうぜ?
うちの家族は、遠慮とかいう事を、
知らない。ましてや、小5の弟に
わかってもらえることでもないだろう。
赤坂 彩奈
赤坂 彩奈
わかった、わかったから、
あんまり袖を、引っ張るな
2人は、トントンと、2階に
あがっていく。
蒼井 さく
蒼井 さく
夏樹!兄ちゃんも、彩奈さな
蒼井 さく
蒼井 さく
遊びたい・・・
自分で、言っては、みたものの、
恥ずかしくなって、小声になる。
赤坂 彩奈
赤坂 彩奈
なんだ?さくも、ゲーム
したいのか?
階段の上から、彩奈が、といかける。
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
兄ちゃんは、1人で、ゲームしてろ
よな?
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
俺は、彩奈とゲームしたいの!
蒼井 さく
蒼井 さく
なっ!
赤坂 彩奈
赤坂 彩奈
まて、まて。順番に見てやるから、
待っていろ。
赤坂 彩奈
赤坂 彩奈
本当に、2人は、子供だな
蒼井 さく
蒼井 さく
子供じゃ
蒼井 夏樹
蒼井 夏樹
ないっ!
俺と、夏樹の声が、同時に
重なった。
夏樹は、自分の部屋のドアを閉めた。
さくのお母さん
さくのお母さん
さく、母さん、夜ご飯のおかず
買ってくるから、夏樹をよろしくね!
さくのお母さん
さくのお母さん
じゃ、行ってくるから
蒼井 さく
蒼井 さく
行ってらっしゃい
俺は、母さんを、見送り
再び、リモコンをにぎり、ゲームを
始めた。

プリ小説オーディオドラマ