ユンギside
あなた「ねぇ、ユンギ、」
YG「なに、」
あなた「私達さ、、別れよっかッ」
YG「、、え?」
“別れよう”
心のどこかで期待していた言葉だった
でも、なんでお前はそんなに笑顔なんだ…?
あなた「ジン오빠から、話は聞いたよ」
YG「ッ………」
じゃあ、全部知ってるのか…
あなたの笑顔に辛さが滲み出ていて
胸が締め付けられた
こうさせてしまってるのも、
全部、全部、俺なのにな
あなた「寂しくないようにって、ユンギらしいね笑」
YG「…悪かった」
あなた「謝らないで?ユンギは悪くなよッ」
YG「でも…」
あなたの目からは涙が流れていた
あなた「こんな私と付き合ってくれてありがとう
大好きだったよ(ニコッ」
あなたはそう言って、部屋を出て行った
正直、俺はこの結果を望んでいた
最初から全部、仕組んだ事だった
前の彼女と一緒になりたくて
俺は、
わざとあなたに冷たくした
あなたが俺から離れて行ってくれるように
あなたが愛情表現が苦手なのも知ってた
俺の事が大好きな事も
だから、それを利用した
最低なことだって分かってる
でも、これしか方法はなかったんだ
俺1人には広すぎる、この部屋
あれ、1人ってこんなにも寂しかったっけ
そうか、いつもあなたが居てくれたから…
前の彼女を忘れるためだけに
付き合ったつもりだった
だけど、
手を繋いだ時、耳が真っ赤になるとことか
普段、静かなのに、時々甘えてくるとことか
あなたの仕草や思い出がフラッシュバックする
シーンと静まり返る部屋で、1人
本当に大切なものに気付いてしまった
もう、
後戻りなんてできないのに
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。