第7話

7💕

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2018/03/08 14:21

隼Side



あなたが言っていたこと、あなたの本心なのかな……？






俺と楓華に別れてほしい……？








まさか、あなたって俺のこと……









まさかね



そんな自意識過剰になるな俺！



だけど





泣いてたあなた………




可愛すぎた！

俺には彼女がいるのに、こんなこと思っちゃいけないのかな……





可愛すぎて、守りたいって思えてきた。





この言葉にできない気持ちは………

……………………………………………………

あなたSide


隼…、やっぱり好き





涙を拭ってくれた隼の手は、すごく優しくて安心できた。

隼に彼女がいるなんて関係ない。

正々堂々と、私は隼を好きでいよう。

……………………………………………………

楓華

何あのあなたって子…
邪魔だなぁ






……………………………………………………


私たちはポスターの掲示を頼まれた。

あなた

隼！
私が貼るから脚立抑えといて！

隼

了解！

あなた

よっ…、と

隼

あなた…大丈夫？

あなた

こんくらい大丈夫！

すると、窓から風が通り抜けた。




その風は、私のスカートをフワッと持ち上げた。





脚立を抑えてスカートの真下にいた隼は真っ赤になっていた。

隼

わっ……、あなた！

あなた

えっ……？
あぁっ！

スカートがめくれて隼には丸見え状態。






うわぁあーーー最悪！///

恥ずかしくて、私はバランスを崩した。

あなた

きゃっ……！

隼

あなた‼︎

ガタタンッ





あれ……





落ちたはずなのに何で痛くないの…？

目を開けると、隼が私をかばって下敷きになってくれていた。

あなた

はっ…はやと……っ⁉︎

隼

あなた、大丈夫…？

あなた

私は平気だけど…隼は？

隼

俺は全然平気

そう言うと隼は私の頬を手で包んできた。

隼

良かった…あなたに怪我がなくて…

あなた

隼……

我に帰れば私たちはキスの距離。

隼の唇は私の唇からすぐ届く距離にあった。



だけど……

あなた

隼…ごめんね、ありがとう

隼

あなたが無事ならこれくらい平気だから

あなた

隼……

大好きなのに








想いは届かない








側に居たいのに








居られない

あなた

行こう…

隼

うん…

少し、寂しくなった

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第8話 8💕

ゆに . ໒꒱· ﾟ

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。