あれから月日が経ち
街を歩けば
色んなところにお兄ちゃん達の
ポスターやMV…などが流れていた
私はそれをみるのが
嬉しかった
私と同年代の子達が
お兄ちゃん達の事で沢山盛り上がっていて
グッズを持って街中で写真を撮っている姿を見て
お兄ちゃん達は沢山の人に愛されている
グループなんだって思えてすごく嬉しかった
私にはお兄ちゃん達の曲が
どんな曲で
お兄ちゃん達の声が
どんな声なんかだなんて
分からないから…
でもきっと…みんな…いい声しているんだろう…
私は街中でお兄ちゃん達に見とれていた時
誰かにトントンって叩かれ…
少し恐怖を覚えたその時…
私の背中を
叩いていたのは椿くんだった
私がびっくりした表情をすると
「悪かったって…!」そんなジェスチャーをした
そう聞くと
人気アイドルが
こんな若い子に軽々しく
話しかけてて大丈夫なのか…と心配になる…笑
そんなので分かるはずないのに…
そんな疑問が浮かびながら
椿くん達とお昼ご飯を食べた
そういうお兄ちゃんの顔は少し赤くなっていた
私はお兄ちゃんにも
影山くん達からも
愛されているんだなっとつくづく思った
お兄ちゃんの事務所の近くに来た時
見知らぬ男性に声をかけれた
その人は記者と名乗る人物だった
私は耳が聞こえないから
何を言っているのか分からなかった
記者も察したのか
タブレットに文字を打ち始めた
…!?そりゃぁ逃げるだろうよ
誰が急に来た記者を怖がらないとでも言うのか…
この記者…ズバズバと聞いてくる…
私は…もう逃げない…そう決めていたのに…
記者を前にすると…恐怖で押しつぶされそうだった
はぁー!?!?何を根拠に言ってんだ…この人…
それはそうだ…否定はしない
私は何も答えない方がいい
そう思ったから何も答えなかった
記者は諦めたのか…帰って行った
記者と名乗る人物と話していた姿を
奏くんにバレてしまった
バレてしまった以上
隠すことも出来ないから
正直に話した
そう言ってまた頭を撫でられた
そして次の日
やはり記事がでてしまっていた




















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!