第6話

1日目

2,090

2019/06/30 08:35

健人サイド

今日はゆりちゃんとあなたさんがきて初めての仕事まぁ、つまり1日目。この二人はすごいらしいけど、正直なところこの目で見たわけじゃないからわからない。それに、自分たちの命が狙われてるなんて…実感ないなぁ……

私

マネージャーさんから今日のスケジュールを伺いました。8時から雑誌の取材と13時からダンスレッスンです。

ゆり

もう直ぐ出ましょうか、外に車を用意してあります。なんと！リムジンですよ！？

私

はしゃぐな、リムジンなどいくらでも乗ったことがあろう。

私

これは仕事。依頼人を警護するのが我々の役目。くれぐれもハメを外すなよ、

マリウス

ねぇ、あなたさん、

私

なんだ。

マリウス

なんか…ゆりちゃんが可哀想だよ…

勝利

ちょっと厳しくない？

私

あ？💢

私

遊び半分でやる仕事じゃねぇーんだよ、命がかかってるんだよ、私達も、あんた達も、「失敗して、依頼人が死んだからごめんなさい」そんなんじゃ済まされないんだよ、

私

医者ならよくわかる。手術で少し失敗しただけで、患者を死なせてしまった。ミスとはいえそいつはもう殺人者だ。人の命を預かる以上失敗は許されないんだよ。君たちはこの仕事を甘くみすぎている、

私

それに！……………………
いや、何でもない。

ゆり

先輩…？

私

……ゆり、悪かったな、言いすぎた。…いくぞ。

ゆり

はい(o^^o)

コソコソ……

聡

小声）
あなたさんって、何だか怖そうだったけど、意外と優しいっていうか、

風磨

小声）
悪い人ではないな、

私

警察なんだから、悪い人なわけないだろ？

マリウス

わっ！

健人

聞こえてたんだ…

勝利

小声）
地獄耳…

私

(   ` - ´   )ギロッ

（（（（（あなたさんに殺されるわ！！！）））））

全員が思った。



健人サイド

でもやっぱり悪い人ではなさそうだなぁ〜

でもなんだろう？

さっきのあなたさんの目が一瞬悲しそうで
    
    “それに！…………………………”

あの時、いったい何を言いかけたのかわからないけど、あの綺麗なガラスのように透き通った秋色（しゅういろ）の瞳。暗黒の闇が奥深く広がり見つめているだけで、



















飲み込まれてしまいそうだ。