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第3話

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2020/08/24 10:00
樹side



俺は毎朝、好きな子の部屋に窓から侵入する。



何故かって?



寝顔が見たいから



いつも好きな子の寝顔を見ながら早く俺のものに



なってくれないかな〜なんて思いながら見ている



でも、あなたはきっと俺の事は好きじゃない



幼馴染ってだけだ。



さ、そろそろ起こすか、



『お〜い、あなた起きろ〜!』



「うるさいなっ、って勝手に部屋入ってこないで!」



『別にいいじゃん?』



「樹、変態だから何するかわかんないじゃん!」



『ふっ笑、色気がないお前には何もしねーよ』



といって俺はあなたにデコピンした



「ああもう、うざい!早く出てって!」



『はいはい笑下で待ってるからな〜』



色気がないって言ったけど、



本当はあなたの寝起きは可愛いし今すぐに襲いたい



でも、本当に好きな奴には手を出したくない



だから襲わないように急いで部屋から出た。



毎回玄関から出てくる時、



あなたは化粧とかしてお洒落をしている。



俺のためにしてくれてるのかな〜



なんて思ってもいい?(笑)



ガチャッ



可愛くなったあなたが出てきた。



「ごめんごめん」



『モテ男待たせすぎじゃない?』



「自分で言うなって」



こんなことを言ってもあなたは顔色1つ変えない。



「そういえばさ、なんでモテるのに私と毎朝一緒に行くの?」



『モテすぎるからちょっとした女避け?』



嘘。あなたが好きだから。



ただ一緒に行きたいから。



「は。」



『そんな顔してたら一生彼氏出来ないぞ〜』



「樹のせいで出来ないの!」



俺のせいで出来ないなら良かった笑



あなたなんかに彼氏出来たら俺落ち込むよ?(笑)



俺たちはいつも学校へ着くのがギリギリだ。



俺は毎朝足が遅いあなたを引っ張って連れていく。



だって手を繋げるから



俺の毎日の楽しみはこれだ。



教室に入ったら俺は人気者。



だからか、あなたが話しかけてこない。



俺は話したいのに。



女「樹く〜ん♡おはよう♡♡」



『おう、おはよ笑』



クラスの女の子に毎朝挨拶される



多分俺に好意があるんだろうなって思う、



とりあえず、優しくしとけばいいから



愛想を振りまく。



そんな時、あなたが誰かクラスの男子に



話しかけられていた。



俺は凄く気になった。



今まであなたに話しかけるやつなんて見たことない。



あいつは気づいてないけどかなりモテる。



でも俺が手を回すことであいつのことを好きな男達を



諦めさせてきた。



なのに、なんで喋りかけられてんだ?



今まで抱いたことがない嫉妬心がわいてきた。



モヤモヤする、



仕方ない、今日も、するか。

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