フクロウのメンバーは私と隼人以外にもいる。
例えばこの人ーー。
この人───星川翡翠は私たちの中でも最年少。だけど任務をしっかりとこなす。しかし背が低いというコンプレックスを抱えている。
例えばこの男。
この男───鷺沢累は、正式メンバーではないのだが、よくフクロウに出入りしている帝都大学薬学部の学生。時々フクロウの仕事を手伝ってくれる。
例えばこの男。
この男───鵜飼昌吾は、帝都大学法学部の学生であり、政治家の鵜飼昌造氏の息子である。もちろん鷺沢と同じくフクロウの正式メンバーではない。鵜飼は一度稀モノの影響で自殺を図ったがフクロウのメンバーに助けられ、それ以来アパートで居候している。
例えばこの男。
この男────汀紫鶴は、鵜飼達同様フクロウのメンバーではないが、アパートに居候している人気小説家である。
ちなみに朝帰りが多い。
そして──もう1人。
彼───鴻上滉は、私と同い年で血の繋がりのない弟。そして私の────初恋相手だ。
これが私と私の仲間の日常会話。
朱鷺宮栞───彼女は私たちの上司である。
全員))了解!
これが通常任務。私たちの仕事である。
続く
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!