奇病の誕生は2098年にストレスを感染源とするウイルスが世界にまん延したことが発端でした。
元となった「コスアウイルス」は、感染力がとても強く、その感染力は麻疹(感染力が免疫を持っていないと100%程もある感染症)と並ぶ程の感染力を持っていると言われています。
コスアウイルスからどんどん派生していき、今度は奇病で一番多い潜伏性のウイルスが誕生しました。
潜伏性第一号ウイルスの「セコネウイルス」は、特殊な条件が揃うと症状が出る、類稀たウイルスが出たことにより、化学でも到底及ばない程ウイルスは強く万能になってしまったのです。そして、遂にセコネウイルスは体内にあるウイルスの一部となりました。奇病が発症する人は、ストレスや特殊な条件が揃うとセコネウイルスが全身に増殖し、症状が出るのです。
その後もウイルスは進化を止めず、今では620種程コスアウイルスを元としたウイルスがあると言われていて、有名なのは感染力が極めて高い四天王、「コスアウイルス」、「セコネウイルス」、「アマノウイルス」、「ナカルウイルス」です。
コスアウイルスとセコネウイルスとナカルウイルスは潜伏性、アマノウイルスは突発性(直ぐに発症する)タイプのウイルスです。
奇病のウイルスは潜伏性が8割、突発性が2割と言われています。
全体的に突発性の方が症状が重く、潜伏性の方が長く続く傾向があります。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!