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第2話

森の出会い
「っ…!」

殴られた傷、そして体力も限界だった。

「…ここで休もうかしら。」

木陰で休もうとしたその時。

笛の音が聴こえた。

「とても綺麗な音だわ…」

アリスは音のする方へ近付いた。

すると、木の枝を踏んでしまい音が出てしまった。

ピキ

「誰だ!」

笛の音は止み、こちらへ誰かが近付いてくる。

「…っ!」

アリスは引き返そうとするが…

バタン

転んでしまった。

「君!大丈夫!?」

そこには優しそうな男の子がいた。

「ええ…大丈夫よ、大丈夫…」

立ち上がった瞬間、グラりとふらつき倒れてしまった。

「ちょっと…!!」

そこで私の意識は途絶えた。



パチ

目が覚めると、そこにはさっきの笛の男の子がいた。

「あ、よかった。目が覚めたんだね。」

男の子は優しく声をかけてくる。

「あなたは…誰?」

「僕はハリー。…君は?」

「私は…アリスよ。」

「どうして、君はこんなにボロボロなんだ??誰かに殴られたのか…?」

ハリーは手の甲で頬を撫でる。

「…っ!大丈夫よ、大したことないわ。」

「だーめ。見せて。」

そう言うとハリーは私の髪をかきあげ、頭の傷を見る。

「これ…酷いな。」

するとハリーはカバンから塗り薬のようなものを出した。

「これ、塗ってもいい?」

「…いいわ」

薬を塗るハリーの顔が近付く。

「っ…」

お互いに顔が近いことに気がつくと

「ごめ…ん」

「…」




この出会いが恋の始まり、悪夢の始まりでもあった。