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第3話

クロエの嫉妬
「…私の眼帯のこと…気にしないの?」

「え?」

「その…みんな怖がるから。」

「僕は怖くないよ。だってアリスはアリスなんだから」

ハリーはそう言うと

「あ!ここが僕がいつも森に来る時に使ってる小屋。ここに住むといいよ。」

「…ありがとう。感謝するわ。」

そこに、一人の少女が居た。

「あー!!ハリー!待ってたのよー!!もう!!」

高い位置で二つ結びに髪が括られていて、森に似合わない服装も私とは正反対のお嬢様のような子だった。

「あんた、誰?ハリーの何?」

気が付くと、私は睨みつけられていた。

「えっ…と、私はアリス。あなたは?」

「クロエよ。ハリーの婚約者よ。あなたハリーを狙ってるんだとしたら無駄よ。なんだってハリーは王…」

「わーわー!!アリス!今日は帰るよ!!ほら行こうクロエ。」

そう、何か言いかけたクロエを連れて森を出ていった。

この時私は重大なことに気が付かなかった。



グー

夜になるとお腹がすいた。

朝から何も食べてない私には苦痛なことだった。

木の実を探したりしたがそんなものは見当たらなかった。

こうなると動物を殺すしか手立てはなかった。

「殺したくない…」

するとそこに1匹の兎がいた。

「っ…」

いくら殺したくなくても生きるためには必要なことだった。

私は眼帯を外した。

兎と目が合った。

兎は静かに息を引き取った。

「ごめんね…ごめんね…」

私は泣いていた。

その時ー

ガサ

「!!誰!?」

誰かが兎を殺した瞬間を見ていた。

いいえ。誰かが、


〝私の能力〟


を知ってしまった。


その恐怖と怖さでその夜は眠れなかったー








「ねえ知ってる?あのクロエ様が言っていたんだもの。」

「怖いわね…」

ハリーの城では何やら噂話が飛び交っていた。

「何事だ??クロエ。」

「ハリー!!大変よ!昨日私、小屋に夜戻ったの!そしたら…」

「そしたら…?」

「アリスが兎を殺していたのよ!!」

「いや、食べ物にしたんじゃないのか?」

「それが…目を見ただけで殺していたのよ!眼帯を外して…」

「くだらない、そんなことがあるわけないじゃないか。」

「本当よ!信じて!」

「はいはい」

クロエはハリーに信じてもらえてないと思い、みんなに噂を広ませた。

これが最悪の事態になるとは誰も思っていなかった。