何が悪いでもないんだけど、ブルーな日ってあるのよね。
何も考えたくないのに頭は冴えてる。
いつか君が言ってた『同じ歌を歌う』って私の求めた形とは違うけどちゃんとここにある。
まだ先を見通してチャンスを伺ってるけど諦めが顔を出したりしてる。
そんな時の君の真っ直ぐな瞳にどんなに心を決心させられた?
こんなに純粋な思いをどれだけの人に与えてきた?
伝わらなくたって、いいって笑えるのは多分、君くらい。
だったら私もいつかそんな君の横で邪なことを考えずに笑って『同じ歌を歌う』事のできるそんな人になりたい。
これを見ていてくれてるのは無いに等しいかもしれない。
でも、駆けてみる。
見ていてくれてるのならあと、10年、20年、待っていてほしい。
ただ、それだけ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。