それは、いつも通り彩葉と帰ろうとしてた時。
靴箱に行った時、私は教室にケータイを置いてきたことに気づいた。
急いで教室に行こうとする。教室のドアに手をかけたら小瀧くんが見えた。よく見るとその隣には女の子がいる。
あの子は…この学年のマドンナって呼ばれてる絢菜ちゃん。この感じ…絶対告白だ。
小瀧くんは自分のものじゃないしどーなろうが小瀧くんの勝手。告白されたからと言って絢菜ちゃんと小瀧くんが付き合うとは限らない。そんな事考えてたら絢菜ちゃんが小瀧くんに近づいている。
小瀧くんが絢菜ちゃんにキスされていた。
私、最低だ。友達が付き合えたのに喜べない。そんなことを思っていたら
いきなり藤井くんが来て私の手首を掴んだ。
いきなり走り出したと思ったら屋上に連れていかれた。
しょうがない。メールしよう…
あー、キスしてたこと鮮明に思い出しちゃった。
早く戻ってこないかな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。