第4話

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2021/06/24 12:30


ある日を境に

彼女は僕のところへ来なくなった。



流石に僕も心配になって

彼女に聞いてみたのだけど…





『ねぇ、なんかあった?僕で良ければ相談乗るよ?』


「…ッ何も、無いよ【後ろで手を組む】」


『…嘘だ。』


「嘘じゃない。」


『だって、後ろで手を組んでる。』


「…?それがどうかした?」


『…嘘ついてるときの癖。』 


「ッ!?」


「何でそれを…」


『何年一緒にいると思ってるの?
 
 それくらいわかるよ。』


「そ…っか。」


『…何があったの?』





今度こそ、話してくれると思ってた。



でも、そんな僕の考えは甘かった。





「まふには関係ないよ。

 大丈夫だから、気にしないで?」



『…ッ…』






僕は、彼女に信用されてないのだと、

このとき強く感じた。


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