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2018/09/15

第5話

2
港未来 紗奈
あ、じゃあ!すぅがやっていい??
手を上げてキャピキャピと笑う。
二つ結びでくるんくるんの茶髪の髪が、左右に揺れる。

甘ったるい匂いがした。
港未来 紗奈
わたしは、!1ー2の港未来紗奈ですっ。
みんなは私のことすぅとかすずとか呼ぶけど、なんて呼んでもいーよ!
もち呼び捨てもおけですっ。
ってか、苗字が長いんで下の名前で呼んでほしーな!
本田美香
すぅちゃんよろしく!
幽皆巫女
…?みなさんやっぱ重要なこと言い忘れてませんか?
じろりと視線を向けられた紗奈は、背中になにかぞくりと走る感覚を覚えた。
幽皆巫女
ここはホラー部ですから。専門とかは言っておいた方がいいと思います。
本田美香
専門…?
幽皆巫女
ホラー映画やマンガで言うとサイコホラーやスプラッタ、モダン・ホラーとか、
ホラーにも様々なジャンルがあるのが常識ですが…?
本田美香
へ…?
幽皆巫女
では、ついでに私の自己紹介をしましょうか。
彼女は長い髪を垂らし、ふぅうううっと息を吐いた。
不気味な程に白い肌とその黒髪は、貞子そのものである。
(((注)ここからのセリフは読み飛ばし可))
幽皆巫女
私は、1年4組の幽皆巫女、です。霊感が強くて、大抵の霊は普通に見えます。
子供の時からなので、もう慣れました。

私の得意分野は、幽霊やおばけ、怨霊など、この世にあると信じられていないものを視る、ことですかね。先に述べましたが、私はその能力に人一倍長けていると思っています。背後霊や悪霊もこの世には存在します。私は今までずっと見てきたので、断言できます。霊は、私たちの生活に、離れずいつも、関わっています。まぁ、みなさんもここに集まった同士だと思うので、今更こんなことを言うのは少しめんどくさいと思われるかもしれませんが。まぁ、私の夢、と言いますか、目標、はですね、この世の全ての人類に霊の存在を認めさせ、霊に自由を与えることです。遠い未来かもしれませんが、このホラー部に入ることが、これを実現するべく第1歩だと思っております。さて、苦手なものはと言いますと、ホラー小説で言うサイコホラーやスプラッタですかね。正直言うと、私は人間が嫌いです。どちらかと言うと、霊と一緒にいた時間の方が長かったものですから、人間に対する愛情などというものはよくわかりません。でも大丈夫です。ホラー好きなら歓迎します。話を戻します。サイコホラーは私の好みでない人間の中でも特に異常な殺人者などの心理のことを言うと思いますが、理解不能です。怖くて面白いのがホラーのいい所ですが、これらにはあまり感じません。ただ恐怖です。しかし、苦手というだけで、これから考えが変わってくるかもしれません。ホラーといっしょくたにされている以上、好きになるべく使命があるはずです。だから私は…
菊池斗真
…幽皆がホラー好きってことは随分と伝わった。
後で正式に入部してから聞こう!
幽皆巫女
まぁ…いいでしょう。まだ時間はありますからね。
佐々木 和義
…いや、正直言うけどさ…俺そんなホラー好きって訳じゃねぇんだけど…。
ただ、楽そうだから入部して幽霊部員になろーとしてたんだけど…(ボソ)
チャラそうな青年は頭をかいて、すぐに慌てて訂正した。
佐々木 和義
うそ、今の嘘だから!!…うっわぁ…びびったわぁ…笑
佐々木 和義
おおお俺の名前は佐々木和義!1ー2!
好きなジャンルとかそーいうの無いけどまぁよろしく!
本田美香
よろしく!…じゃああとは…。
一言も発していない彼に、視線が集まる。
佐々木 和義
あぁ…こいつね!こいつ同中だったから俺と仲良しで一緒に連れてきたってだけだから!
…まあ、この高校帰宅部なしみたいだから多分この部活入ると思うぜ。
佐々木 和義
ほらっ、蒼、自己紹介だってさ!
桐ヶ谷 蒼
…桐ヶ谷蒼。1の2。
静まる。
佐々木 和義
笑うわ。
そう言った佐々木は困り顔である。
佐々木 和義
こいつ、シャイなんだよなー。ま、よろしくな!俺が代わりに言うけどよ!
桐ヶ谷 蒼
…チッ
舌打ちが聞こえたが触れないことにしよう。見た目からして絡まれたらまずい。
本田美香
みんなほぼ入部確定なんだよね…?…よっしゃ!念願のホラー部!!
菊池斗真
ひとまず良かったよな!
本田美香
斗真のおかげだよ!笑
港未来 紗奈
(あれ…この2人なんか…いい感じ?ってやつ…?)
紗奈はライバルの存在をはっきりと意識した。
港未来 紗奈
(負けたくない…)