『別に大丈夫。でも、物間、教科書使えなくなったよね。誰かに借りてくれる?』
『はぁ…馬鹿じゃないの?』
『え...?』
『君はいつも人の心配ばかりするよね。』
「そんなこと…』
『頼りなよ。君の近くにいるでしょ。』
『勝己くん?』
『違う。なんで名前呼び…』
『わかってるよ。物間でしょ。』
『そうだよ。』
『…でも物間に迷惑だし。』
『君が遠慮とからしくないから。』
『どういう意味よ。』
『勿論いい意味さ。』
『……じゃあさ。』
『うん。』
『一つだけ、お願いしてもいい?』
『何?別になんでも受け止めるけどさ。』
『………助けて。』
『いいよ。』
おい。
か、勝己くん…。
貸せや。
え、あ、その、物間…なんだけど。
わーってるわ。
『もしもし?あなた?』
あっち行っとけ。
え、あ、うん。
私のスマホなのに…((
何話すんだろ…。
『おい物真似ヤロー』
『あれ?あなたじゃないの。』
『テメェ、あなたんことどー思っとんだ。』
『え?別に君に関係ないよね?』
『幼馴染だから関係あるわ。好きなんなら好きな奴泣かせんなや』
『はい?僕、泣かせてないんだけど。』
『じゃあ何であなたは泣いてんだよ。』
『知らないし。…あ。』
『思い当たることあんなら言えや。』
『わからないけど、あなた、多分虐められてる。』
『は?』
『君はどう思ってるのさ。僕だけが言って君が合わないとかフェアじゃないよね?ね?』
『あ"?別になんとも思ってねぇわ。』
『ん…って…はァ!?』
『テメェまず言ってねぇだろーが。』
『え、ほんとに好きじゃないの?』
『あったりめーだろ。興味ねぇわ。』
『へ、へぇ…。』
『んなことより、誰かわかってんのか?』
『検討はついてるかな。証拠はないけど。』
『言え』
『随分と上からだねぇ。⚪︎⚪︎って派閥。ヒーローを目指す学校だからありえないと思うんだけどね。』
『脅しとかもありえんだろーが。』
『あぁ。ヴィランならあり得るね。あなたには言わないでくれよ。』
『言うわけねぇだろーが。』
『意外と話が早くて助かるよ。意外と。』
『一言余計だわ!💢💢』
ブチッ
あ。
かっつっきくーん!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。