第30話

物間くんサイド☆
6,698
2021/06/11 23:00
物間side
物間寧人
あ、そういえばさ。
如月あなた
うん。
物間寧人
雷、止んだよ。
如月あなた
ホントだ。


.


物間寧人
君ってさ、離せ離せうるさいけどさ。自分からくっついてきてるよね。
如月あなた
はい…?
物間寧人
だって、僕はいつでも離せるけどさ、君が離そうとしないんだよ。
如月あなた
いやいや、全然余裕で離せるしぃ?
今、絶対力弱くしたよね。
物間寧人
今、力緩めた気がするなぁ〜。
如月あなた
緩めてないですよ〜だ!
物間寧人
まぁ、僕からしたら、そっちの方が好都合かな。
如月あなた
はい?意味わからん。
物間寧人
そのままの意味。
如月あなた
変態かよ。
僕から離れようとしない、君には言われたくないね。
物間寧人
そんなわけないでしょ。
如月あなた
なんでさ。
物間寧人
だって、君から引っ付いてきてるわけだし。
如月あなた
はぁ!?
焦ってるね。


顔赤いし。
物間寧人
離れたいなら早く離れなよ〜
如月あなた
アンタが離してくれないんでしょうが!!
物間寧人
え?頭おかしいのかな?あ、元からだったね。ごめんごめん。
如月あなた
物間、マジで殺すぞ☆
物間寧人
自分の個性と戦うことになると思うけど…
如月あなた
コピーが個性って羨ましい…
…は?


君が初めてだよ。


僕の個性である、コピーを羨ましいと思う人は。
物間寧人
自分でも自覚済み。
自覚なんてしてない。


僕の個性である、コピーは相手がいないと、無個性になってしまう。


それも5分しか使えない。


昔、その個性じゃヒーローにはなれないって言われてたしね。


まぁ、なるけどさ。


とはいえ、羨ましいとか思われるわけないと思ってたのに…


まぁ、僕はうまく使いこなせてるけどね。


とはいえ、如月あなた。


君は僕を変えてくれた張本人かもしれないね。
如月あなた
その一言、100%いらない。
物間寧人
でも、君の個性も悪くないと思うけど。
如月あなた
そんなことないよ…笑
物間寧人
僕が悪くないって言ってるんだから、悪くないよ。
如月あなた
どこからその自信が溢れるかなぁ…

.

物間寧人
200%がだせるってことは、その上もあるってことでしょ。
如月あなた
まぁ…たしかに。
⚡️⚡️⚡️⚡️ピカッ⚡️⚡️⚡️⚡️
⚡️⚡️⚡️⚡️ドッカーン⚡️⚡️⚡️⚡️
物間寧人
結構、近いかもね。
如月あなた
怖いこと言わないでよ。
物間寧人
雷なんか怖くないでしょ。
如月あなた
…怖いから言ってんの。
物間寧人
まぁ、僕がついてるから気にしなくていいでしょ。
如月あなた
物間、離したら殺す。
物間寧人
僕は君から離れないから大丈夫だよ。
如月あなた
そーゆーこと、平気で言えちゃうタイプの人か。
違うよ。君だから言ってるんだよ。って言ったらどんな反応するだろうね。


まぁ、そんなこと恥ずかしくて言えないけど。
物間寧人
そんなことないし。
如月あなた
いや、あるでしょ。
物間寧人
僕だって、少しは抵抗あるよ。
如月あなた
少ししかないんでしょ。
物間寧人
別にそんなこと、君にしか言わないから安心しなよ。
如月あなた
なんで、私が安心するのさ…
物間寧人
なんでだろーねー。
あー、そっか。



なんで、君だけにそんなことを言えるのか。



なんで、君のことを守りたいと思ったのか。



やっとわかったよ。



わかってたけど、気づかないフリをしていたのかもしれない。



気づいたよ。




僕はね、






.





君のことが好きなんだ。

プリ小説オーディオドラマ