第5話

ふっかの気持ち
640
2020/05/15 00:36
深澤side



深澤「んん...」


夜中、目が覚めた。



もう時計の針は24時を刺そうとしていた。




深澤「みんな寝てるか。」




今年はデビューして初めて迎える誕生日。





それでも、何ら変わったことは無かった




強いて言うなら数人デビューしてから仲良くなった芸能人の方からお祝いメッセージが来た。



7Gメンバーや色んな番組で共演させていただいた方。







それ以外は何も変わらない。





大好きなメンバーが周りにいて


優しい先輩がいて


可愛い後輩がいる。





そして、愛のある言葉でひとりずつ祝ってくれた。



俺の頭ら辺にあるソファーで寝てる舘様。


舘様はとっても落ち着きがある。

俺と同い歳と思えないぐらいに。

俺に落ち着きがないだけかもしれないけど。



冷静な舘様も信じられないぐらいはっちゃけて

すっごく楽しそうにしている。


それはSnowManにいるから見られる姿なんだと思う。


そんな舘様が俺は大好き。



舘様の足元でちっさくなって寝てるのが佐久間。

こいつはほんとにうるさい。


元気がない時なんてあるんだろうか。


まぁ遅刻してきた時は元気なかったけど、

すぐ元気になったし、

持ち前の明るさとSnowManの優しさで元に戻った。


もちろん、反省はしてたよ ?


佐久間が元気ないとこっちまで元気なくなるからね。




なんだかんだ言って


SnowManの先陣を切って引っ張ってくれるのは

佐久間だと俺は思ってる。


そんな佐久間が俺は大好き。



テレビの横で寝てのが阿部ちゃん。


阿部ちゃんはSnowManの元末っ子。


そんな阿部ちゃんと最年長の俺は同期。


最年長と末っ子と言っても1歳しか変わらないけど。


そんな阿部ちゃん、今はクイズ番組に引っ張りだこ。


雑誌の撮影に遅れてくることもある。



阿部ちゃんは結構抱え込みやすいタイプ。


6人だった時も甘えてきたりはしなかったけど

9人になって、弟が3人も出来て。

ラウールが末っ子になった。

だから、更に遠慮してると思う。

阿部ちゃんは甘えることは少ないけど

甘えられることは多いから。

今も昔も俺にとって

阿部ちゃんは可愛い弟で

いつまでも、末っ子みたいなもんだけど。



1人で抱えんこんで悩んでる時は

最年長として、同期として

1番に気づいて支えてあげたい。


でも、気づけない時もある。


そういう時は言って欲しいんだけどね。

心配かけたくないんだと思う。

それも阿部ちゃんらしいけどね... 笑


そんな阿部ちゃんが俺は大好き。



阿部ちゃんに寄りかかって寝てるのが翔太。


こいつは俺をちゃんといじってくれる。


構ってくれる。


悪友みたいな感じかな。

いっつも照に怒られてたけど

ふたりでイタズラして遊んだり、

翔太とも長らく一緒にいるけど


こいつはほんとに変わらない。


かっこいいし、ジャニーズに向いてると思う。


寝起きは悪いけど。



そんな翔太が俺は大好き。



俺と1番遠いとこにいるのが照。


寝てる位置は1番遠いけど

どんな時も傍にいた人、一緒にいすぎたぐらい。

俺がすっごい頼りにしてる人だ。

照は俺の事が好きすぎる。

可愛いからいいんだけどね !!!!!


照はよく

「ふっかは俺がいないとダメだからな〜」って言う。

でも、実際は逆だったりする。

もちろん、俺も照がいないとダメだけど。

ひとりでもとりあえず前に進んで欲しい。


絶対俺はみんなを連れて同じ方向に歩いてくから。


何があっても味方だって約束したから。



色々ひとりで考えすぎるのはダメだからね ?


でも、そんな照が俺は大好き。



俺の右横で寝ている康二。


机の上には康二のカメラ。



康二が大切にしているカメラには

俺が大切にしてるメンバーの笑顔が沢山詰まってる。



甘えん坊でメンバーが大好きな康二。

だけど、実は人見知りだったりする。

関西から出てきた康二は関東と関西の笑いの違いにも動じずに頑張って馴染んでいった。

加入したての頃は、まだ緊張していて

隣に座っている俺の膝をトントンと叩いてから

みんなの方を見ずに

俺の方を見て話してる時もあった。

今ではすっかり馴染んで、

色んな番組に1人出てたりする。


距離感ゼロで人を笑顔にできる

そんな康二が俺は大好き。



俺の左隣がめめ。


こいつは普段クールぶってるし

パッと見クールだけど


本当はド天然でバカでThe B型。


最後のことに関しては俺も人のこと言えないけどね 笑


ツンデレで好きとかあんまり言わないけど


実はメンバーのことが大好きなのも丸わかり。


隣に来る人を男女問わず乙女にしちゃう

めめはもしかしたら俺よりリアコなのかもと思ったり



めめはモデルもこなすお洒落さん。


ちょっと抜けてるけどね、


そんなめめが俺は大好き。




照の横にいるのがラウール。


ラウール曰く、照と俺の間に産まれた子供らしい


まぁ俺もそう思ってるんだけどね 笑


SnowManに加入したばっかりの時は

まだ赤ちゃんみたいだったのに

今じゃ派手髪...


成長したなぁ...。


ラウールとはそれスノでペアだった。


それスノでいちご狩りにも行ったし

雑誌で猫カフェも行った。



SnowMan一家の末っ子はしっかりしてて

今日もすくすく成長中 !!


ラウールは俺の事を心配してくれる。


まぁラウールの誕生日が来るまで12歳差だからな...



干支がほぼ1周違う。

でも、俺らほんと仲良いから !!


ラウールは歳の差なんて気にしない。

俺をいじってくるし甘えてくるし甘えさせてくれる


俺も歳の差なんて関係ないと思ってる。


末っ子だからしなくていい、

最年長だからしなくていい、なんてない。


同じグループだから。平等なんだ。


歳の差は気にしないけどちゃんと礼儀はあるいい子。


人を下すようなことは言わないし

やっていい事とやっちゃいけない事の区別もつく。


しかも、阿部ちゃんの次にSnowManでは頭脳派だ。



そんなラウールが俺は大好き。





そんで、めめの隣にいるのがあなた。


こいつは唯一無二の愛されキャラ


そして、ジャニーズ、SnowManの紅一点。



俺は、きっとあなたじゃなかったら

紅一点を認めなかったと思う。


女だからって言われのが嫌で努力して

俺みたいなイケメンに囲まれてても←

調子に乗らないし


ちゃんと仕事に向き合って

ジャニーズを好きになったりしない。


プロ意識の高さ。




ほんとに、バカだけど。


憎めないし、俺に引っ付いてきて可愛いんだわ。




あなたも過去には色々あった。


入所当時、グループ結成当時


あなたへのアンチは酷かった。


女はいらない。

男好き。

そんなことばっかり言われてたあなたは


精神的に不安定になることもあった。


それでも、俺らがあなたを守るって決めたから


今まで6人であなたを守ってきた。



そして、

今はあなたの事が大好きなメンバーが3人増え


9人であなたを守ってる。


ほんとに、

あなたには困らされたし、悩まされたけど、


そんなあなたが俺は大好き。





ちょっと暑いな。







隣のめめと康二。


そして、みんなを起こさないように


ゆっくり輪を抜け


ウッドデッキに出る。




俺は沢山辛い思いもした。




自分の後輩のバックにつくこともあったし

後輩がデビューしてくのも沢山見た。




それでも、外に出て星を見るとスッキリとするんだ。






やっぱり5月の夜はまだ少し寒いな


そんなことを思いつつウッドデッキに腰掛ける。





「ふっか... ? 」
深澤「ん ?! 」
深澤「阿部ちゃんか...」
阿部「なにしてるの ? 」
深澤「空見てるだけ。」
阿部「そっか...」
深澤「ごめんね、起こしちゃった ? 」
阿部「ううん。俺寝るの早かったから。」
深澤「なら、いいんだけど。」



そんなの嘘に決まってる。


いくら早く寝たってこんな早くに目は覚めない。



阿部ちゃん眠そうだし。




だけど、今日だけ今だけは


阿部ちゃんに甘えることにした。



深澤「今まで色んなことがあったね。」
阿部「そだね。」
深澤「後輩のバックについて、控え室で後輩のデビューを知って。泣きながら後輩にデビューの報告させちゃうんだ。」
深澤「嬉し涙じゃない。ごめんなさい。って言うんだもん。すっごくめでたい事なのにね。」
深澤「後輩に抜かされたこともだけど何より後輩に謝らせちゃうのが申し訳なくて、」
阿部「何回も辞めようって思ったもんね。」
阿部「20歳も超えて25歳も超えて」
阿部「俺らいつになったらデビュー出来るんだろうってふっか言ってたもんね。」
深澤「歳を重ねるのが怖くて。」
深澤「俺、このまま死ぬのかなって」
深澤「ジャニーズとして、舞台に立って死ねるなら本望だけど、デビューしたいじゃん ? 」
阿部「ふっか...」
深澤「俺ら、ほんとにデビューしたのかな ? 」
深澤「まだ、実感わかないんだけど。」
阿部「そ〜だよね...」




しんみりした空気の中。



ふたりで星空を見上げた





その時だった。



「空を見上げた。星が綺麗だった。それだけで生きるのも悪くないと思った。」




深澤「...あなた ? 」
桃澤「ふふっ 笑 」
深澤「なんで、ふたりともそんな登場の仕方なんだよ〜 笑 ビビるじゃね〜かよ !! 笑 」
「ふたりじゃないよ。」
深澤「え、みんな ?! 」
岩本「同期ふたりでいい感じになんなよ 笑 」
ラウール「ママの気持ちが知れて嬉しかったよ !! 」
深澤「気持ち... ? 」
目黒「メンバーひとりひとりへのメッセージ。」
向井「むっちゃ声出とったで ? 笑 」
深澤「嘘 ?! 」
深澤「それで、起きたの ?? 」
宮舘「みんな、元から起きてたよ。」
佐久間「ふっかが寝た後、みんな目が覚めてちょっと話してたらふっか起きちゃって寝たフリしてたの。」
深澤「なんでだよ !! 笑 」
深澤「寝たフリすんなよ !! 」
桃澤「私達はふっかがメンバー大好きって知れて嬉しかったよ ? 笑 」
深澤「うわぁ〜 !! 恥ずかし /// 」
渡辺「俺、''ジャニーズ道''真っ当してんなぁってジーンときちゃった。」
宮舘「あなたもいい言葉知ってたね。」
桃澤「私の好きな小説の主人公のセリフなの。」
桃澤「こうやって星見てるSnowManにぴったり !! 」
向井「よし !! 記念撮影しよ !! 」
SnowMan-向井「お〜 !! 」





向井「いきますよ〜」
向井「10、9」
桃澤「康二速く !! 」
深澤「絶対有名なろうな。」
SnowMan-深澤「うん !! 」

ガタッ

桃澤「あ、カメラ !! 」
目黒「危ない !! 」


パシャ



岩本「危ねぇ〜」
ラウール「良かった。落ちなかったね。」
向井「でも、記念写真斜めになっちゃったし。」
向井「みんな、慌てた顔してる。」
佐久間「それでいいんじゃない ? 」
阿部「それがSnowManの素だよ 笑 」
深澤「俺ららしさが詰まってるだろ !! 笑 」
向井「そ〜やな 笑 」
渡辺「見事にみんな慌ててるわ 笑 」





今年の誕生日は人生で最も楽しい誕生日だった。





こうして、

5月5日はSnowManらしさで終わっていった。












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