夏祭りの日。
私は待ち合わせ場所に急いだ。
待ち合わせ場所が見える所までやって来た。
北ちゃんはもうすでに来ていた。
そう言ったけど北ちゃんの返事がない。
顔を上げると、顔を赤くした北ちゃんがいた。
慌てて、私は北ちゃんのおでこに手を持っていった。
そう言って、手をおろされた。
ドンッ
知らない人とぶつかり私は北ちゃんの胸に転んでしまった。
離れようとすると、
ギュッ
北ちゃんは私を抱きしめた。
耳元でそう言われた。
北ちゃんの顔はとても真っ赤だった。
私は北ちゃんの耳元に近づいて、
北ちゃんは私の袖を持って、しゃがみこんだ。
少し拗ねた顔をした北ちゃんが立ち上がって、歩いていった。
私はその後ろを追いかけるように歩いた。
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北人side
俺はあなたとの初デートが楽しみすぎて、集合時間の1時間も前から集合場所に来ていた。
あなたがどんな格好してくるの頭の中で考えていると、
あなたの声が聞こえた。
声が聞こえた方を見てみると、
想像していたよりも最高に可愛いあなたの姿があった。
俺、心臓いくつあっても足んねぇ…
心臓持つかなぁ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。