夏休み前日の日。
今日は午前中の授業だけだった。
✄------キリトリ------✄
北ちゃんとの帰り道。
帰る時はいつも手を繋いで帰っている。
北ちゃんが指さした先には『夏祭り』と書かれているチラシが貼ってあった。
私はワクワクしながら歩いた。
すると、服の袖を掴まれた。
私は振り返った。
北ちゃんは下を向いていた。
私は北ちゃんの顔を下から覗き込んだ。
小さい声で言った。
すると、北ちゃんは顔を上げ、
~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~
北人side
えっ…!?
俺は2人で行こうと思ったんだけど…
でも、あなたがあんなに可愛く笑うからどうも言いにくい。
でも、
お願い。
よっしゃあ!
これで、2人で行ける!
初めてのデートだ!
頑張んねぇと…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!