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ー今日は何故か運が悪いー
純は思うのだった。朝から振り返ってみると
生徒会仲間の友人全員から不幸の手紙が回ってくるし、妹は純がいなくて大喜び。そして
「ねぇ、お願い。私のそばにいて」
学校の美少女なるルルカと言う少女に付き纏われる。
「なんで俺...」
彼女曰く怪研メンバーだかららしい。幽霊に取り憑かれたと。言ってきた。
ー俺にどうしろって言うんだよ、まともなやつなら真野とか美玲とかいるだろー
まともな奴に部長と京子が入ってないのは言うまでもない。
「つーことで...」
放課後、部室にルルカを連れてきた純。
学校の美少女に男子軍は何も言えない。
「よろしくお願いします!」
ーいやよろしくじゃなくてー
こう言う奴は大体心霊になると抜け出す奴だ。
恐怖を身に植えつけてやればいいと考えた部長、美玲は早速生徒会に許可を貰いに行くのだった。
場所は旧校舎。と言っても本校舎もかなりの古さで木造建築50年あたりだ。七不思議だって存在する。その気になればレア度99.9999%のトイレの花子さんも呼べる。
「まあ、ここは怪研なのでルルカさんには悪いですが部活動させて貰います。」
「まあ!楽しそうね。私も行きたいわ!」
ルルカスマイル!
美玲とルルカの女の戦いが始まりそうになった。
放課後と言っても夜なのでそれまでは各々の家で準備をしている。
純は美玲の家が旅館をやっていて、親同士も仲が良いので泊まらせてもらっている。
「ねぇ純。ルルカさんどう思う?嫌いなんだけど💢」
「別に何も感じないから思い違いでしょ」
ー絶対違うのは分かってた。下心丸見えー
美玲は怪研副部長らしく言う。
「あの手のやつは心霊無理な奴だからさっさと追い返そう!」
「君たちも無理そうだけどねぇ」
嫌味の如く純がからかう。
「そんな訳ない!心霊マニアの名にかけて!」
「真野は無理だろ」
真野くんは昨日の時からずっと怖がっていた。
「真野くんは部長の奴隷みたいなもんだし。なんか弱味握られてんのかな?あれはほとんどイジメだよ」
「そだね、それくらい仲良いんじゃないの?てか真野って何者だよ。まあ、人間じゃなさそうだし」
「は?」
純の爆弾発言に頭が真っ白になった。だが、それも一瞬で理解出来た。
「あー、なるほどね?吸血鬼ってこと?」
「全然理解出来てないじゃん」
全く分からないが、美玲は思った。
ーなんで私にそんなこと言った!人間じゃないとか意味わかんないわ。てかー
「純だって人間じゃないじゃん。」
「それ言ったら終わり。てことで血飲ませて」
「お断りします。」
結構美玲は真野くんがなんなのか知ることがなく夜を迎えた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。