私は、虹高校に通ってるあなた。
私のクラスは個性が強いクラス。
元気な子もいれば可愛い子もいる、静かな子だって…あ、それは私かもしれない…。
でも、クラスのみんなは私のことを
"マジで何考えてるかわからない"
こうやっていつも言ってくる。
だから私はいつも持ち歩いている、クマのキーホルダーを握りしめて、悔しさを隠している。
ある日、私が学校でクマのぬいぐるみを作っていた。
《ねぇ、本当、暗すぎ…やばいよ?あんた?》
3人組の女の子が私に近づきそういった。
すると、
『そんな言い方せんでもええやろ?見て?めっちゃ可愛いやん!』
と作りかけのクマを手に取り、そうみんなに言った彼。
《照史、、うけるんだけどww》
『そうか?まぁ、ええやろ?ほら、今日行くやろ?カラオケ!!』
《えぇ、また行くのぉ〜?笑》
と彼は私のことを少し見て、その女の子達と外に出ていった。
私は少し恥ずかしくなり、編み物を続けた…。
なんだろう、この気持ち…。
ほんわかな気持ちになったのは初めてだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!