第19話

涼太 ~4~
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2020/09/29 10:59

~あなた~



玲於
玲於
あ、あなた、おかえりー。
あなた

う、うん、



慌てて玲於くんのお水を後ろに隠した。


涼太
涼太
・・・玲於、水どうしたの?
玲於
玲於
ちょ、聞いて?
玲於
玲於
誰かさんと違って、優しい優しいCJ様がくれたの。


そう言って、じーっと私のこと見つめてくる。

あなた

・・・ひ、ひどいなぁ。
私だって優しい時は優しいのに。



なんでかちょっと泣きそうなの我慢して、
どうにか玲於くんの方向いて笑った。

玲於
玲於
は? 本気で言ってんの?(笑)
あなた

・・・玲於くんの方が何倍もいじわるなくせに。

玲於
玲於
いや、俺超絶優しいじゃん。
水1本くらい買ってやるし。


ちらってペットボトルを見た。
・・・私のと、ちゃんと2本あるのに。


涼太
涼太
あなたちゃん、行こ。

気づいたら涼太くんに引っ張られて、自分の荷物の所まで移動してた。
入口のとこずっといたら迷惑だもんね。
ほんと、そんなことも考えられないなんて、私もダメな人だなぁ。





涼太
涼太
・・・買ってあげたのにね。
あなた

・・・うん。



こんなことで落ち込んでる私っておかしい?
別になんにも悩むところなんてない。

最初に言い過ぎちゃったな。
素直に、いいよって言ってたら、待っててくれた?
ありがとうって、笑ってくれたのかな。






そんなことを考えているうちに、練習が再開。
・・・やだな、玲於くんなんかのことで悩みたくないよ。



何回か注意されちゃった。
集中できてない、みたいな。



どうしちゃったんだろう、私。

起こったことは当たり前で、
相手はすごくムカつく玲於くんで、
なのに深く考えちゃう。





涼太
涼太
あなた、?
あなた

・・・は、はいっ、



ふと我にかえった時、レッスンは終わっていて、すでに帰っている人もいた。


涼太
涼太
大丈夫? ほんと。
あなた

うん、ほんとに大丈夫。

涼太
涼太
そっか、、。









涼太
涼太
もしかしてだけどさ、、、











涼太
涼太
玲於のこと、好き、、?

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