~玲於~
会議室のでかい机に並べられた資料。
そこには、例の相手のダンサーの写真と情報が書かれてる。
・・・もちろん、CJも。
数人しかいないスタッフに、亜嵐くんが聞いた。
少しかよ、ってツッコミそうになったの我慢して、
CJとペアがいいってずっと祈ってた。
にしても、みんなスタイルいいな、なんて思ってた時。
・・・西田あなた。
周りとは似ても似つかないこの子。
身長、めっちゃちっちゃいし、
急激に細い訳でもない。
ダンス歴、、、10年。
へぇ、割と長いじゃん。
誰がどう見ても、綺麗って感じじゃなくて、
女の子っぽい、可愛い雰囲気。
うわー、まじかよ。
・・・まじ勘弁。
もういいですってスタッフさんの声に、
俺達は奥の方へ移動した。
、
それぞれ、相手の名前が発表されていく。
まだ、CJも俺も来ない。
・・・お願い、まじで頼む、。
終わった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!