第12話

玲於 ~10~
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2020/09/19 08:44


~あなた~



玲於
玲於
なに、緊張してんの?
あなた

べ、別にそんなことないです、




ついについに、初めての本番当日がやってきた。



玲於
玲於
めっちゃしてんじゃん。w
あなた

してないってばっ。

あなた

玲於くんが慣れてるだけで、普通の人はこうだもん。

玲於
玲於
てことはやっぱ緊張してるんだ。(笑)



・・・やっちゃった、



玲於
玲於
まぁ大丈夫だよ、らくーにね。
あなた

それはダメでしょ。





リハーサルを30分後に控え、準備万端の状態で、楽屋でお話してた。

挨拶にも行ったし、流れもだいたいわかった。

リハーサルは衣装も着ないし、メイクもやらない。



お菓子とか差し入れ、いっぱいあったからつまんでたら、デブって言われちゃった。
・・・もちろん、玲於くん。



つまんでただけって反抗しても、また言い返されて。
結局、亜嵐くんに止められるまで続いちゃうんだよね。



なんだか私、玲於くんにであってから、精神年齢が低くなった気がする。
こんなこと言ったら、もともとお前の方が下って怒られちゃうんだ。

・・・わかっちゃうよ。




亜嵐
亜嵐
そろそろ行こっか。


気を引き締めて、スタジオに向かった。


玲於
玲於
あなた。
あなた

なあに?

玲於
玲於
緊張しなくていいよ。
なんかあったら俺がどうにかするから。


・・・急に優しくされると、ドキドキしちゃうよ、


あなた

あ、ありがとうっ、

あなた

頼りにしてるね、(笑)

玲於
玲於
まぁ俺慣れてるし?w


・・・戻っちゃった。


亜嵐
亜嵐
あなたちゃん?
あなた

あ、ほんとごめんなさい、




玲於くんのせいなんですって言葉は飲み込んで、早足で亜嵐くんの後をついて行った。
私も大人になったなって誤魔化してたけど、

自分でもわかるくらいほっぺが熱い。



私、どうしたの、?
玲於くんなんかにドキドキしちゃうなんて。

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