〖 あなたside 〗
ななちゃんは 、この後仕事があった 。
私はななちゃんが帰ったあと
すぐ産婦人科に行った 。
医師 「 おめでとうございます 。
妊娠4ヶ月です 。」
『 そうですか 、ありがとうございます 。』
お医者さんに向かって
作り笑顔で微笑んだ 。
私は将来的に子供が欲しいと思っていた 。
でも 、今はデビューして3ヶ月すぎ 。
まだまだこれからという時に 、
私が妊娠してしまうと 、、
そう考えると
すぐ 〖 産む 〗 という考えに至らなかった 。
私はエコー写真も見た 。
生きてる … 命がある … !
赤ちゃんは奇跡だとその時に思った 。
私の記憶を辿っていく限り
大我との子供としか考えられなかった 。
私は産んだ方がいいのか 、産まない方がいいのか 、
全く分からなかった 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!