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第3話

3話
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2019/01/17 09:24
ママが部屋から出てきた
ママは泣きそうな顔をしている
ノーマン どうしたの?
エマ レイ無事だよね……?
みんながママのとこに駆け寄る
ママ レイは…脳死なの…
みんなは脳死って何ー?って言ってるがエマとノーマンは見たことないぐらい目を見開き崩れ落ちる
そう昨日レイから……
レイ なぁ脳死って知ってるか?
ノーマン 脳死ってたしか脳が死んでもう目覚めないことだよね?まあ別名植物状態だよね?
エマ えーそんなのあるんだ…
レイ あるらしいぜ。もしお前らが植物状態になったらどうする?
ノーマン 僕?僕は…まあ昔のこととか楽しかったこととか思い出すかな?もしエマたちの声が聞こえたらそれを聞くし
エマ わたしもノーマンと同じ!レイは?
レイ 俺は…まあ分かんね。なったことねえし
ノーマン 嘘だ…レイが…
ノーマンがドアを開ける
するとレイは寝ている
でももう目覚めない
死ぬまでずっとこれ
※これは出荷されません!
エマ レイ……?レイレイレイ!!!
エマがレイのところに駆け寄り泣きながら名前を呼ぶ
ノーマン レイ…
ノーマンが泣きながら静かに名前を呼ぶ
イザベラ ノーマン…エマ…
ママはふたりの光景を見て思った
ああ、早く気づけばよかった。私が代わりになれば良かった…あんな小さな体に痛い思いをさせたくて済んだのに

なぁ…なんでそんなに泣いてるんだ?ママもノーマンもエマも、ほら泣くのやめろよ
あれ…?なんで返事しないんだ?おいエマ!ノーマン!…あっそっか…俺植物人間か
しかも昨日俺が言ってすぐにこれかよ…
ノーマン 今日からレイと寝ていい?
エマ わっわたしも!
イザベラ ええ…いいわよ…

ノーマン ふぅ暖かかった。ねえレイ?レイってさいつも遊ばないよね?
エマ 確かに!意地悪だよねー
ノーマンとエマは笑って話す
でもそれは本当の笑顔じゃない
泣くのを堪えた。必死の笑顔

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