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第1話

『 天使のお仕事 』0 〜
『天使のお仕事』

☆0☆



あなたの____________

____________最後の願いは?




もう一度____________

____________彼に愛されたい



よろしいでしょう____________

____________ただし…条件があります




____________はい!



☆1☆


心とカラダが不釣り合いだと言われた。


そりゃそうだ!

私はこのカラダの持ち主じゃぁ、ないんだもん!



だから…



知ってしまった現実がある。







「りりか?……ねぇ〜りりか!」



ボーっと校庭を見つめる私に声を掛けてきたのは…



りりかちゃんの幼馴染。



優しくて、大人しくて…
紳士的?



あっ!そうか!
今は私が りりかちゃん なんだ!



り「え、あ、ごめんごめん!呼んだ?」
圭「う、うん…呼んだ。」



えっ?
なに その、疑わしい目つき!



り「ん?……何か用だったんじゃないの?」
圭「え??…りりかが一緒に帰ろうって言ったんじゃん!もう忘れたの?5分くらいしか経ってないけど…?」


5分前…
私、りりかちゃんじゃなかったからなぁ……


り「そ、そうだったね!チョット考え事してたからさw うんっ!帰ろ!」
圭「??……ぅん…」



☆2☆


り「っ!!!………」


ケガをしたのか、うつむいて右足を引きずりながら歩いてくるサッカー部員。

昇降口に差し掛かると、スパイクの音が響いた。


私は下駄箱で自分の靴を手に取り…履こうとしていたのに…


その姿に、動きが止まってしまった。


ナ「お待たせ、救急箱!」


マネージャーのナナミちゃんが後から急いで来た。


涼「来なくてイイのに…」


救急箱からコールドスプレーを取り出し、手渡すナナミちゃんに向かって、そう呟き、スプレーを奪うように取った。





り「ヒドイ!そういう言い方、無いんじゃないのっ!!!」


気付くと私は、涼介の前で仁王立ちしていた。




さっき、教室から見てたのは…
涼介の事。


私の彼氏。




だったんだ。





今は りりかちゃんになっちゃったから、赤の他人。

たぶん、顔も名前も、存在すら知らない同士。

なのに…



☆3☆

ナ「あ、あのっ?あなた一体…」
り「…はっ!!!す、すみません!つい!!!私、一年です!りりかって言います!…あ、あ、あ、あのっ!涼介……せ、先輩!///」


焦って上ずってしまった声…
かっこ悪…


涼「お前、名前負けしてるな…」
り「えっ……」
涼「俺に話しかけるなら、、、鏡 見て出直して来い。っ!ブスッ!!!」



ウソ……




涼介が私に……









ブスって…言った……









茫然としてしまった。

だって…あまりにもショックだったから。





圭「りりか お待たせ〜帰ろっw」


トイレから出てきた圭人が、靴を履き替え駆け寄ってきた。


涼「ふっw その顔でも男いるんだ?」




涼介…
なんで?










なんでそんなに…冷たいの?


ホントに涼介?


まるで…
違う人みたいだよ?




り「……どうしちゃったの?」


☆4☆

涼「…あ"んっ??1年のくせに、タメで 口きいてんじゃねぇよっ!!!」


ガンッ!!!カランッ!コロッコロコロ………


痛めた右足にしたコールドスプレーを、投げつけ、目の前に立ち、


涼介は私を見下ろした。



涼「さっきから、お前 何なんだよっ!俺の事、何も知らねぇクセに、偉そう言ってんじゃねぇッ!!!このブスがッ!!!」




教室から見てる時もそうだった。

いつもと違う、苛立ったプレー。




涼介じゃないみたい…













サッカーをしてる涼介は…



私が憧れた…



唯一の人。









だったのに…








圭「りりか?……大丈夫…?」


あまりのショックで、話しかけられても反応できない。



ブスだなんて…


誰にだって、そんな事を言う人じゃなかったのに…



もう、私が好きだった涼介は…

イナイの??………っ…



☆5☆

涙が溢れて…滲んだ靴先に落ちた。


涼介に…
もう一度、愛されたいのに…







帰り道。
なんとか歩けてる。

校門を出て右へ曲がった私に、


圭「えっ?りりか?どこ行くの?」


と、不思議そうに首を傾げる圭人くん。

そっか!
私、りりかちゃんなんだ。

家…知らないな…


り「圭人くん…家まで送ってくれる?」
圭「っ//…い、いいよ//」


さっきまで後ろを付いてきていた圭人くんが「じゃあ、こっちだねw」と、左側を差した。



圭「さっき…」


言いにくいのか、言葉をためらう圭人くん。

私が顔を覗き込むと、目が合い、真っ赤になって逸らした。


はっはぁ〜〜んww

『圭人くんは、りりかちゃんが好き』と…
メモメモ…


て事は…両想い…



な〜〜んだ!
私が出る幕ないじゃ〜ん!



家の前まで送ってもらった私は「また明日ね」と、しおらしくバイバイした。



☆6☆


り「ただいまぁ〜!私の部屋どこぉ?」
母「はぁ?二階の左じゃないの。忘れたの?」
り「うん。ありがと!ママ!」
母「……ママ?…頭でもぶつけたのかしら??」




部屋に入ってビックリした!

JUMPのポスターが、たくさん貼られていて、うちわやペンラも、飾られていた。


はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜wwwwwww
りりかちゃんも、とびっこなんだぁww


まるで自分の部屋。


制服から着替えようと、クローゼットを開けた途端、またビックリした!


服が………無い…


りりかちゃんって、ファッションには興味ないんだ…


確かに、地味目の子だもんね。
髪も、おさげだし。

まるこちゃんの たまちゃんみたいなイメージ。


でも私……これじゃぁ、やっていけない!!!

オシャレして、メイクして…
や、先にお風呂!!!



☆7☆


湯船に浸かると思い出す。


さっきの涼介…


ブスだなんて…


鏡に映るのは、りりかちゃん…

そんなに悪くは無い…
てか、スッピンでこれなら、全然イケてるよ!



よし!!!

私が変わって、ブスだなんて言わせなくしてやる!!!

見てろよ〜涼介!!!

絶対!可愛いって言わせてやるんだから!!!



次の日。
私は、うっすらメイクをして、髪も編み込んで、後れ毛をフンワリさせた。

モチロン!メガネはコンタクトに!


り「行ってきま〜す!」
母「……今の…誰かしら?」



なんだか、これだけでルンルン♡

涼介に会うのが楽しみぃ〜♡


学校に着くと、教室へ向かわずに、グラウンドへ向かった。


おっ!朝練やってる やってるぅ!

この場所も、なんだかもう懐かしい。



ナ「…あなた昨日の子?りりかちゃん…だっけ?」
り「あ!おはよう!」



☆8☆

り「あ!おはよう!……ございます!」

あぶな〜!
同級生じゃない事、忘れかけてた!

またタメで話して怒られたら、嫌だからね!

り「涼介…先輩、いますか?」
ナ「涼介くんなら…来てないけど…」
り「えっ!!!どうして?大切な試合前なのに!!!」
ナ「あのさぁ…涼介くん、今とってもデリケートな時なの。だから、乱さないでくれるかなぁ?」
り「え…乱す?」
ナ「涼介くんに気があるんでしょ?」

えっ!!!バレバレかぁ!

ナ「大切な試合前って分かってるなら…」
り「大切な試合前だからこそだよ!昨日の涼介…最低だった。私が好きな涼介じゃない!」
ナ「…りりかちゃん……」
り「だから私!可愛いって言わせてやるんだ!前みたいに…可愛いよって…」


涙を見られたくなくて、私は走り去った。


涼介は、何度も言ってくれた。

たいして可愛くもない私に「可愛いよ」と。



☆9☆

不思議だった。
中の下な私の顔を…


誰からも言われた事のない「可愛いよ」という言葉は、まるで魔法だった。

胸がキュンキュン♡ときめいて、照れる私を見ては、涼介もハニカミ笑っていた。




幸せだったな…




もう一度、言われたい!!!

だから、涼介探さなきゃ!!!



圭「りりか?……泣いてるの?」

気付くと、階段の陰で膝を抱えていた私。

その声に顔を上げると、圭人くんは私の顔を見てビックリした!


圭「り、りりか// 今日、メイクしてるの?//」
り「えっ…あ、うん…」


あからさまに落ち込んで、涙を拭う私の隣に座った圭人くん。

うつむいて、何も言わない。

そのままの時間が過ぎた。


キーンコーン♪カーンコーン♪


チャイムが鳴り終わると、


圭「可愛いね//」


耳を真っ赤に染め、うつむき そう言った。



☆10☆


り「…ホント?」
圭「…うん。可愛いw」


胸の奥が、キュンっ♡と鳴るのが分かった。






魔法の言葉…







圭「泣いてたら…台無しだよ??笑ってよ?……笑ってる りりかが……俺は好き///」
り「えっ…」



わ、私の…
任務が終わっちゃう……



り「…あ、ありがとう……あ〜授業!始まっちゃう!行こっ!早く!」



私は、胸の奥で鳴った音と、この状況を ごまかした。



ごめんなさい…
まだ終われないの…



任務が、増えちゃったから!!!



昼休み。
私は、お弁当を持って、リップを塗り直し、涼介を探した。


り「あっ!ナナミ先輩!…あの…涼介先輩は?来てますか?」
ナ「あ、うん…お昼はいつも…」
り「屋上!ですね?!」
ナ「…知ってるんだ…」
り「はい!ありがとうございます!」


私は階段を駆け登った!