ここは、けいの玄関の扉
そっと手を伸ばし引っ張ってみる
ガチャ
その音と同時に
ドタドタと鈍い音がこっちまで聞こえる
けいの温もりが肌に伝わる
そう、前のときのように。
けいの人差し指が
私の動く唇を止めた
ドキドキが止まらない
この鼓動…静かにしてっ
聞こえてるかな?
二人の愛はあったんだ。
そう確信したとき、涙が止まらなかった
今日2回目の涙
でも、全然違う涙
私は今度は起きてるけいの頬に
唇をおとした。
いきなりの2つの唇に
体が…心が熱くなる
けいが頬を赤らめた
二人は幸せを噛み締めた
(私は)(俺は)
(けいを)(こいつを)
『一生大切にする』
作者から~
次回最終回ですっっ!
↑たぶんね…
予定ではだけどww
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!