「はいっ!かおる、燎、お茶とケーキだよ」
ニコッと笑いながら2人のテーブルに置く。
「っ、ありがとう」
「えへへっ」
「…2人の空間にいる中申し訳ないんだけど、薫…皆様方からの視線が痛いんですが……」
苦笑いしながら燎が言う。
そりゃあそうだろう。滅多に甘えないひよりが他校の男子を見た途端笑顔になって駆け寄るなんて周りの人は驚くに決まっている。
『やっぱ可愛すぎだろ、ひよりさん』
『今の笑顔だけで勃ちそう…』
そんな声も聞こえる。
「おーい薫さん、また薫怖くなってんぞ」
「…ひよりは俺のなのに」
そうだ、ひよりは俺の恋人だ。なのに他の奴らがひよりのこと言うなんてたまったもんじゃない。俺のだって教えたい。
あ……見せつける……とか?
そしたら俺のだってわかってくれる。
「見せつければ俺のだってわかってくれる〜とかって思ってるでしょ?」
「っ……」
「あはは!本当に薫はわかりやすいな〜。……いいじゃん、見せつけちゃいなよ」
「…うん」
燎にはバレていたようだ。
俺はそんなに顔に態度が出ているだろうか。
まぁいい、ひよりは俺のものだって見せつけられるから。
ガタッっと立ち上がると、周りは驚いてこちらを見つめる。
「……っ…ひより」
「…?かおる?…っ!…っぁ…んぅっ…ふぁ…っ」
皆に見せつけるように舌を入れてキスをする。
『えっ…ちょっ…』
「ふっ…ひよりは俺の恋人だから、手だすなよ」
「っ〜!!」
ひよりが赤面して俺に抱きついてくる。その動作も可愛いって思ったのは内緒な?
『うっそだぁー!?ひよりさん彼氏いたんですか…!?』
『俺狙ってたのにー!!』
『きゃーっ、攻め君かっこいい…ひより、良い彼氏さんだね…これからも末永くお幸せに!』
「…っまって…あははっ……大騒ぎだ…っ…喜んでる女子いるんだけど…ふっ……おかしくて笑い止まんない…っ」
ひよりに彼氏がいたことに驚く人や、俺たちの姿を見て喜んでいる女子を見ながら燎が腹を抱えて笑う。
『…ひよりさん…本当なんですか?』
「っ!……うん、かおるは僕の世界一大切な恋人さんだよ?…んっ」
ひよりも優しく俺にキスをしてくる。
『…くっそ〜、先に取られた……』
「…ぁ……かおるは取っちゃダメだよ…??僕のものだからっ……わかった?」
《もちろんです!!》
「えへへっ」
「っ…可愛い」
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ひよりは俺のものだと見せつけた文化祭が終わった。
「あっはは、なんか凄いことになったね」
「…ひよりは俺のものって見せつけられたからいい」
「そうですか〜…あ、噂をすれば、ひより来たよ、んじゃ俺帰るわ」
燎も気遣ってくれたのだろう。先に帰ってくれた。
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「!かおるっ!来てくれてありがとうっ」
「っ可愛いかったよ」
「〜っ、ねぇっ……かおる…、来て」
「…?」
ひよりに連れてこられたのは人気のない男子更衣室。
「こんな所に連れて来てどうするんだ?」
「…あのねっ…かおるとシたくなっちゃったから……我慢できなくてっ…」
「っあ〜、もう」
(沢山奥突いてあげるから)
「…っぁ♡」
囁いた声でも感じている。
可愛いすぎ…。
次回は男子更衣室であははのむふふなえちえちをしますよ…!!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。