女が嫌いだ。
色目を使う姿、甘ったるい香水をつけている所、無駄に露出の多い服。見るだけでイライラする。
俺は母から愛情を注いでもらった記憶がない。所謂虐待をされていた。だから女に対して嫌悪感を抱いているのだろう。
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▽▽
雨月と晴向と話していた時に
「薫にはいい刺激になるよ」
と言われ連れてこられた子。
名前は緋日と言うらしい。なんて言うか……凄くほわほわしていて、本当に俺より年が上なのかと疑ってしまう。容姿は女みたいで、自分でもそのことを気にしている感じだった。
「…かおるっ、女の子嫌いなんだよね?僕女の子みたいだからいや…?」
少し不安そうに伝えてくる緋日。俺の女嫌いのことを聞いて気にしてくれているのだろう。
「えっと、嫌…ではないけど……」
それが今の俺の正直な答え。
緋日を見てもイライラしなかった。
俺の言った言葉に安心したのか凄く喜んでいる。その笑顔は女みたいだけどほっとけねぇ感じで。
「まさか薫に懐くとはな」
笑いながら友達の燎が言う。
「…??かおると一緒にいちゃダメなの…?」
(っ)
凄く不思議そうに燎に言い返す緋日。
なんか…
(……調子狂う…)
薫君の態度は友達には塩、好きな人にはソルティライチ、性格はだしの素というお話をしました((((
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。